こちらのアイテムは2024/5/19(日)開催・文学フリマ東京38にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京38公式Webサイトをご覧ください。

醒睡

  • 第二展示場 Fホール | し-70 (詩歌|俳句・短歌・川柳)
  • せいすい
  • 岡田一実
  • 書籍|B6
  • 184ページ
  • 2,500円
  • https://seijisya.com/book/sei…
  • 2024/5/9(木)発行
  • 未完了に揺らぐ瞬間をピン留めする魔法などどこにもないはずなのに、
    この句集には、
    数多の〈体験質〉たちが驚くべき解像度のまま封じ込められている。
    著者は、言葉の水路網を指先で測深し、それらをこまやかに梳き合わせ、
    そこにたまさか現れる時間の浅瀬に
    風花雪月の工芸をつぎつぎと生け捕っていく。
    切子のごときメカニカルな精緻さと
    和紙のごときたおやかな陰翳とが饗応する幻の庭。
    既存の手法では決して計測できない質の洗練に、
    それでも固有の精密な測度があることを、この句集は証し立てている。
    ――平井靖史(本書帯文より)



    楸(ひさぎ)咲く現(うつつ)いづこも日に傷み

    ぼうたんに昼を退(の)きゆく日影かな

    孑孒(ぼうふら)のうしろへ横へ手水鉢

    灼け駈けて舟虫の思惟(しゐ)ささ止まり

    むらさきの紋を振り飛ぶ秋の蝶



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