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光聴

  • 第二展示場 Fホール | し-70 (詩歌|俳句・短歌・川柳)
  • こうちょう
  • 岡田一実
  • 書籍|四六判
  • 168ページ
  • 2,000円
  • https://soryusha.co.jp/books/…
  • 2021/3/25(木)発行
  • この作者は、目に映り、耳に聞えるものを、ふつうの感受のしかた以上に克明かつ分析的に捉え、それをやや理屈っぽくも見える、解像度の高い言葉遣いで再構成する。だが、決して「言葉だけで遊んだ俳句」ではない。
    生身で受け止めた世界の手応えを、徒労すれすれの誠実さと、いくぶんかの不器用さと生硬さをもって一句に仕上げる。その句はしばしば、今まで見たことがなかったような物事の相貌を見せてくれる。
    ――岸本尚毅(本書帯文より)



    疎に椿咲かせて暗き木なりけり
    空に日の移るを怖れ石鹼玉
    闇を瞠るや冷房の幻聴に
    可笑しいと思ふそれから初笑
    菊吸や茎に微塵のひかり入れ
    人と舟秋解纜にひとつ影
    返り花川は巌の段に急
    仮初に涼しと詠みて徐々に情
    鵯の山雨をこゑに私す

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