こちらのアイテムは2023/11/11(土)開催・文学フリマ東京37にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京37公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

満腹街道 練馬・江古田・豊島園の酒場編

  • 第一展示場 | C-15 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • まんぷくかいどう ねりま・えこだ・としまえんのさかばへん
  • まんぷくたぬき
  • 書籍|A5
  • 52ページ
  • 700円
  • https://note.com/mampukuracoo…
  • 2022/11/20(日)発行
  • 食べることが大好きな練馬区在住30歳女性がもぐもぐたのしく満腹になる食事日記。

    第一弾の今回は、練馬東側エリアの酒場での記録をまとめました。

    文学フリマ参加のきっかけとなった酒の濃い酒場でのひととき、なんてことないラーメン屋での意外な一品、著者の安心毛布になったカレーライス。

    めくるめく食との出会いを自由に書いた作品です。

    URLからも試し読みをどうぞ。

     

    本文抜粋

    ***

    お店から三十メートルほどのところから、赤ちょうちんが見えてくると、「今日は飲むぞう」と気合いが入り、すでに内心わくわくしている自分がいる。透明ビニールの扉でできた店内を外からのぞくと、「おー!いらっしゃーい!」と元気な店主の声。店内は巨大なコの字カウンターがメインで、近所に住んでいる友人は先にカウンターに座っていた。既にアチャールとホッピーを愉しんでいる。

    「おつかれおつかれ、遅れてごめんよお」

    「いや全然y……」

    友人の言葉が終わらないうちに店員さんに「お飲み物何にしましょう?」と聞かれる。私が生ビール一つくださいと答えると、僕も、と夫。

    「はいよお!」      

    威勢のいい掛け声とともにすぐにビールが注がれ、ジョッキごとキンキンに冷えた生のハートランドが運ばれてきた。乾杯して一口ぐいと飲み、すかさずビールを出してまだすぐ側にいる店員さんを、そのまま呼び止める。

    「注文もいいですか?タン二本、カシラは……一本、とりニンは……とりニンも二本、それからほうれん草の胡麻和えと、煮込みを玉子入りでお願いします」

    と、私。夫も食べたいと思うものは、隣で夫が「二」を示すピースサインしてくるので、それを見て本数を調整しながら注文する。

    「あっ、あとレバーとハツ一本ください、あと辛味たまごお願いします」

    と、夫が付け加える。手慣れたチームプレーだ。流れるような初期動作に、まだ友人と会話する間がない。(第一章より)

    ***

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