悪役を浴びる本
〜20の短編が送る、
人外の殺し方と愛し方〜
※倫理観はログアウト中。なんでも許せる方のみご購入ください。
※心の健康のため、一気読みはしないでください。
全20篇のうち、R18は4篇、R18Gは2篇。
エロもグロもその他も、いろいろ楽しめます。
男性も楽しめますが、エロは女性向け文体。
ただしエロも
ちゃんと最低です。
こんな方におすすめ 🔞
・悪役だけを摂取したい
・悪役が活躍する本を読みたい
・悪役と恋愛(恋愛…?)できる本を求めていた
・悪役が人をたぶらかす話が読みたい
・悪役に惑わされ、酷い目に遭わされる話が読みたい
・悪役の拷問、食人、えっち、殺人などが読みたい
・これまで冷血公爵詐欺、ドS詐欺に遭ってきた
・人外キャラクターが好き
・愛や性欲のない悪役が好き
・悪役の日常、心の声、ハッピーエンドの善行が読みたい
悪役の、
悪役好きによる、
悪役好きのための本!!!
あらすじ
宝飾品収集に命をかけてきた種族不明の人外男、ラムズ・シャーク。冷淡、あざとい、 ダウナー、狡猾、頭脳明晰。共感性・罪悪感・矜持・性欲なし。
そんな彼がこれまでたらしこんできた、老若男女を描いた短編集。
拷問、強姦、食人…悪行は数知れず。
王、姫、聖女、子供…犠牲者は年齢職種問わず。
悪魔×天使の溺愛執着歪愛、女化、ハッピーエンドの善行も掲載。
試し読み
『小説家になろう』で一部公開中。
今回の短編集はR18G指定にしているため、もっと過激な短編が含まれます。
『悪魔のキスは愛が死んでいる』上記R18小説の外伝短編(初めての方が読めるようにしたもの)を入れています。
注意 🔞
・ひとりの悪役人外にたぶらかされた人々ばかり出てきますので、ほとんど全員その悪役を好いています。(恋愛的、もしくは友情的?など)
・一気読みすると食傷気味になります。
・作者は女性であり、どちらかというと女性向けよりの本かもしれませんが、女性向けとは思えないほど悪役はクズで最低です。
・拷問やエロ等は、男性向けレベルに過激だと思う可能性があります。
・いろんな男女をたらしこんでおり、ヒロインポジの女キャラは多数登場。(つまりほぼ浮気)
・この悪役人外「ラムズ・シャーク」の長編ファンタジー小説なども頒布していますが、他作品を読まずとも、短編集から楽しめます。むしろ短編集で気に入ってくださったら嬉しいです。
・悪魔×天使の溺愛執着短編のみ、一応一途で愛らしきものを持っています。
装丁
透明ブックカバーに印刷、特殊装丁。デザイナーが作った本なので、商業本並み、それ以上のおしゃれな本です。デザインだけでも綺麗なので、お手に取っておたしかめください。
悪役ラムズについて
ラムズについて上記公式サイトに、詳細な性格と喋り方、イラストが載っています。
やる気のないトリックスターのような、だいたい気だるげでクールな印象です。
試し読み
以下は別書籍『ワールドブック』に掲載されています。
登場している悪役キャラ・ラムズは同じなので、雰囲気を感じとっていただけたらと思います。
────────
「おねがい、おねがい。これでもうすべて。わたしのすべてを使った。もう集められない。もう何も持ってない。空っぽなの、おねがい……ねぇ」
ラムズは床で跪く女を冷たく見下ろした。掌をそっと天井に向け、人差し指にボゥと青炎を灯す。指の腹が煙草の先に口づけをして、空中がコバルトに滲んだ。女は焦がれるように煙を目で追っている。
「足りねえって。金額は伝えてあっただろ」
「だけど……。もう彼を裏切れない。屋敷の方もよくしてくれていて……」
「じゃあ、やめたらいい」
ラムズは一向に彼女を見ないまま、そばにあった椅子へ腰掛けた。青く染みた煙が部屋を上っていく。
「す、少しでいいから……」
彼女の眼が挙動不審に蠢く。
「今吸ってる、それ。おねがい……。ちょっと、吸わせて」
「またやめらんなくなるよ」
「でもそんな、さ」
──目の前で吸われたら、煙が喉を刺激したら、薬への欲求が抑えられなくなる。女の指先が小刻みに震える。ラムズの座る椅子まで体を引きずった。
「次は、次はもう少しいいものを持ってくるから。情報もお金も、宝飾品も……。おねがい。もう怪しまれてるの、気づかれてるの。だからこれ以上したら、わたしが追いだされちゃう……」
女はわっと顔を覆って泣きはじめた。自分でも何を言っているのかわからなくなる。頭痛に悩まされているのも、情緒がぼろぼろなのも、きっとこの涙も、すべては『フシューリアの生き血』のせいだった。
「ローガンが。ローガンはわたしのことまだ好きだって。愛してくれるって、結婚してくれるって言ってくれたの。だから、だから幸せになりたいの。おねがい、お願い……。幸せになれる薬でしょ? ちょうだい。ラムズは優しいでしょ? 優しかったじゃん」
「お前、あの男と結婚すんの?」
軽く笑うと、煙草の先を指で叩いた。彼女の髪にふんわりと蒼い粉が飾られていく。
「……え。だって」
視線が激しく左右に揺れる。喉がいやに苦しい。何かに気道を塞き止められているような気がする。
「どうするつもりだったの、俺に体を許したってバレたら」
ラムズは喉の奥から湿った嬌笑を流し、はあ、と長い息を宙に這わせる。女の視界に白濁の薄膜がかかった。
「ちが。あれは。だからあれは薬が……。薬のせいで、その。だから、あれは違くて」
彼女は視線を落とし、埃の被った床を何度も摩る。心臓のばくばくが自分を責付いている。これも薬のせい。あれも薬のせい。そうだ、あの行為も薬のせいだった。気の迷い……いや、でも。自分の意思だった気もする。
あの日は──いや、あの日だけじゃない。彼はいつも魅力的なのだ。ローガンと話しているときよりもときめき、平穏と幸せにはにかみ、彼になら何を任せてもいいような気がしてしまう。『フシューリアの生き血』よりなにより、彼自身がいちばん麻薬みたいだ。