この世界は人間とヒトが共存する世界。
共存といえど、人ならざる異形と呼ばれた種族は長年人間から過酷な扱いを受けていて。これはそんな二人が【普通じゃない幸せ】を手に入れるまでの悲しくも切ない物語。
とある事情により離れ離れになったセンチェルスとウィードはそれぞれ別の場所で日々を過ごしていた。
そうしてウィードが無王ミーウェルの元で過ごしている一方、センチェルスは自分を追い出したはずの実験局から押し付けられた実験体で天使と悪魔の混合種―—所謂「天魔」を作る計画を実行していた。
そんな中、その実験の一部を受けていた二体の実験体が彼の実験所を逃げ出す。
運悪く1体を逃がすも捕えたもう1体と過ごすうち、自分の中に芽生えたウィードに対しての気持ちに気づき始める。
これは育ての親としての愛情なのか、それとも彼を“一人の人”として愛しているのか。
その答えに辿り着いたセンチェルスが選び取った選択は……。
・センチェルス・ノルフェーズ(主人公)→本作の主人公。2000年前より現在へと飛ばされた時空術師。自身の主であるエルザークを復活させるために黒水晶を探している。人体実験者でもあるが、あくまでも寂しさを紛らわせるためにやってるだけ。最近ウィードが気になる。
・ウィード・ウォーリア(ヒロイン)→本作のヒロイン。男の娘。センチェルスが好き。一目惚れ。センチェルスは自分の王子様だと信じて疑わない。彼に見合う人になるため一生懸命頑張ってる。
・エルザーク・フェミル→意地っ張り系。悲劇の魔王の一人。センチェルスの主。今は封印されているが……。
文庫本サイズ(A6)/フォント:しっぽり明朝/文字サイズ:8pt/
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