こちらのアイテムは2022/11/20(日)開催・文学フリマ東京35にて入手できます。
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ルドルフのドレス

  • 第一展示場 | N-30 (小説|歴史・古典)
  • るどるふのどれす
  • 季谷 冬桜子
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 98ページ
  • 1,000円
  • https://hananotudoi.booth.pm/…
  • 2022/11/20(日)発行
  • ドイツの静かな土地で生まれた双子の弟、リヒトとルドルフ。ふたりは互いがいなければ成り立たないほど仲の良い兄弟だった。

     ある日の晩、目覚めてしまったリヒトは、いつも隣りで眠っているルドルフがいないことに気付く。心配して邸の中を探すリヒトは、灯りの漏れた部屋に気付き、中を覗く。そこにいたのは、女物のドレスを着ていた弟・ルドルフの姿だった。
     リヒトは弟の思いもよらない趣味を知ってしまい、戸惑う。そんなリヒトに自分のありのままの姿を受け入れてほしいというルドルフ。だがリヒトは拒絶する。
     朝食の席で、いつもリヒトの隣に座るルドルフの姿が見えないと騒ぎになる。リヒトは嫌な予感がしていた。
     焦りを肌に覚えながら、ルドルフを探すリヒトであったが、中庭のみどりの池の中で、浮かんでいるひとつの影を見つける。
     それは、弟のルドルフが手首を切って自殺している遺体であった。着ている衣服は美しいドレスだった。
     リヒトは池の中に体を浸け、ルドルフを抱きしめる。そして弟に謝る。君は西洋のどんな女の子よりも綺麗だったのにーー、と。
     だが、どれほど後悔しても、許しの言葉を述べても、弟は帰ってこない。
     月日はめぐり、リヒトは18歳の大学生になっていた。

    残部少数ですがBOOTHで通販させていただいております。
     


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