こちらのアイテムは2022/11/20(日)開催・文学フリマ東京35にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京35公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

官能アンソロジー「十二月恋奇譚」

  • 第一展示場 | B-01 (小説|純文学)
  • じゅうにつきこいきたん
  • hanky☆panky
  • 書籍|A5
  • 170ページ
  • 1,500円
  • https://hankypanky.site/
  • 2022/11/20(日)発行
  • 十二人の作家が一月~十二月まで、それぞれの月をテーマに一作ずつ官能・恋愛小説を書き上げ、アンソロジーとして一冊の本にします。

    作品あらすじ

    一月 shiro様

    作品名:この心臓だけを抉りだしてほしいよ

    同時期に精神疾患を言い渡され、相模と岡田は逃避行を決意した。ラグジュアリースイートの半露天風呂で、感情のないままからだを繋げていく。「心臓ってさ、潰れるとどうなるんだろう」同性が好きだったわけじゃないけれど、忘れられないひとがいる相模。きっと恋愛ではないけれど、岡田は相模にとってそばにいてほしいひと。肺が痛いほどの寒さのなか、ふたりは過去とさよならできるのだろうか。

    二月 泉絵師遙香様

    作品名:埋み火


    ※この作品は制作者の意図によりあらすじが公開されません。本の頒布までおまちくださいませ。

    三月 まっしぐら様

    作品名:ピンクとイエロー、夕日のバースデイロープ

    辰樹と弥生、中々会えない二人。
    思い立った、伊豆旅行のデート中。もじもじとする弥生のコートの中は、赤い縄がチラついていた。
    縛られ、触られ、がんじがらめの愛に弥生は応える。そんな彼女のあの場所には、振動するものが入っている。彼女が震えるのも悶えるのも、辰樹の思うまま。
    二人は辰樹の誕生日、身体で心で、愛を確かめ合う。
    愛おしい彼女にする、最大の愛情表現は、ピンク色で、ほんのりイエロー、バックは夕日のオレンジ色。
    甘々デートなのに、ちょっぴりSMなラブラブカップルのお話。

    四月 雲之シタ様

    作品名:新しい春、知る

    四月、学生にとっては新学期の季節。新たな出会いと環境、それと学びを得る季節。主人公の木下あかりは、この春から花の音大生……というよりは、冷めた音大生として身を置いた。そんな新一年生木下あかりは、わけあって男嫌いだった。だが、男の指を見るときは性器を握る様を想像していた。寝る前は、無理矢理犯される妄想をしていた。それなのに、購買で出会った不気味な男のせいで、木下あかりの心は乱され始めていった。

    五月 皐月うしこ様

    作品名:コンバラリア

    愛峰鈴珠、築島圭斗、間戸部利津の三人は、いつも一緒だった。二十五歳最後の五月五日。世間がゴールデンウィークだというその日、今まで、二人の間で無邪気に笑っていられた自分が憎いと思えるほど、鈴珠は緊張していた。ロウソクに火を灯すとき、一年ぶりに再会した三人の離れていた時間が動き出す。

    六月 Tenpp様

    作品名:雨と夏

    とうとう雨が降り出した。梅雨が来てしまった。俺は右腕を欠損している。生まれつきだ。だから梅雨は嫌いだ。傘を持ってしまったら、もう何もできないから。
    けれども俺はいきつけの喫茶店で夏と名乗る女と出会う。喫茶店の窓ガラスの外を滔滔と流れ落ちる気怠い雨のように、夏は俺の生活にするりと入り込んできた。

    七月 高宮零司様

    作品名:姪に監禁された美術教師の話

    聖鹿女子学園高等部の非常勤講師として働く二ノ宮紀一朗は、夏期休暇に入った翌日に見知らぬ天井の下、ベッドの上で拘束された状態で目を覚ます。彼をベッドに拘束したのは姪で教え子である怜里。彼女は紀一朗を慕うあまり、彼を自分の物にするために「行動」を始めたのだ。
    その行動とは自分の身体を使って紀一朗を籠絡すること。
    真面目で奥手な性格の紀一朗は必死に抵抗するが、次第に彼女の若い身体に溺れはじめる……叔父と姪の爛れた夏はまだ始まったばかり。

    八月 桐ケ原市弥様

    作品名:月の子午線

    子供から大人へと移り変わる境界線上の、血の繋がった男の子と女の子。旧盆の祖父の家、同じ布団の中で、互いが自分のよく知った相手とはもう異質な存在になってしまったことを思い知ったふたりは、いま一度相手がなんであったのかを児戯の延長で確認しようとする。
    ふたりの間に確かにあったはずの「完全な世界」、非可逆な成長とともに失われていかんとするそれは、幼い性によりいっときの幻想としてふたたび輝き、半月の光とともに山陰へと消えていくのであった。ノスタルジックでどこか哀しい、思春期の瞬間が見せた刹那のファンタジー。

    九月 九宝龍門様

    作品名:線香花火

    お盆休みの花火大会、真理亜は友達と楽しんでいた。しかし友人は彼氏とばったり出会い、そのまま消えてしまう。そんな日にナンパされた奏太は、なんとなく気が合って夏のひとときを経験する。たくさん奏太との思い出を作った夏……
    それから十年後。皆が結婚していく中、真理亜だけがあの夏にとらわれている。この気持ちは一体何?勇気を出して、まだ消せなかった電話番号にかけてみる。何回か呼び出し音が鳴る。奏太は出ない、と思ったが……
    青年の過去から大人になった現代までをゆっくりと彩る線香花火。それは、二人の思い出のように……

    十月 ひらがないさな様

    作品名:体の声を聞きながら

    夫の涼也とセックスレス寸前の状態になっていることに思い悩む深雪。夫より年上だということもあり、彼女の中で涼也から女性として見られなくなるかもという焦りと不安が募っていく。しかし彼女はセックスに嫌悪感を抱いており、一度も快感を感じられずにいた。友人の有華から、涼也を愛しているのなら快感を感じられるように体の感覚を育てるべきだと指摘された深雪。自分で自分の体に触れていくうちに、何も感じられないと思っていた心と体に徐々に変化が起こっていく。

    十一月 明星

    作品名:さよならのエチュード

    派遣社員の山岸美紅は、産休で足りない社員の代わりに営業に奔走していた。職場の指導係である松坂と大阪出張の際に関係を持ってしまう。松坂は、既婚者だった。それを知っているのに、知っているから惹かれる美紅。
    もう、今日で派遣は切られてしまう。松坂の左手に光る指輪、いつもストッキングを破く幼い心。それさえも、大好きだったのに。
    「最後は、ここで抱いてください」
    始まるオフィスセックス、聞こえてくるのはさよならのエチュード。

    十二月 ウラジーミル様

    作品名:一夜の過ち

    三十歳半ばの専業主婦の中島樹里は、夫の薫が仕事に夢中で家になかなか居つかないことに起因するセックスレスに悩んでいた。
    そんな矢先、クリスマスを目前に控えた結婚記念日、今日ぐらいは早く帰ると約束した夫は結局仕事で戻らなかった。
    と、そのとき、記念日の贈り物を携えた義父の篤が突然自宅を訪れる。
    そんな義父もまた早くに妻を亡くし、退職後は孤独感と寂しさから人の温もりに飢えていた。
    やがて、二人は何かに突き動かされるように、一夜限りの過ちをおかしてしまう。
    それが、決して止まらない転落への道筋になっていることも知らずに――。

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