東の海に浮かぶ小さな島国、極東帝国。 過去の連勝に気を良くして諸外国相手に大規模な戦争を始めたが、今やすっかり疲弊し、敗戦の一途を辿っていた。
そのなかで活躍する、天才設計士と謳われた少年、岐山イヅル。彼は極東に生まれ育ちながら、敵国の血を半分も受け継いだ混血児であった。
白い肌に茶色の髪、青い瞳を持つイヅルは、それだけで『敵』だと差別される。誰からも救われない孤独な幼少期を過ごし、感情という感情を殺すことで平穏を手に入れた彼にも支えてくれる人たちが現れる。それぞれに問題を抱えた彼らとの交流のなかで、イヅルは、徐々に変化し、成長していくのだった。
※極東シリーズ※
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