こちらのアイテムは2022/5/29(日)開催・第三十四回文学フリマ東京にて入手できます。
くわしくは第三十四回文学フリマ東京公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

  • タ-08 (詩歌|俳句・短歌・川柳)→配置図(eventmesh)
  • とりで
  • 帷子つらね 小松岬 田村穂隆 中田明子 永山凌平 拝田啓佑 橋本牧人 平出奔
  • 書籍|B5
  • 112ページ
  • 800円
  • 2021/11/23(火)発行
  • 「塔」短歌会所属のメンバーによる短歌同人誌です。
    メンバーによる30首以上の短歌連作と相互連作評を掲載しています。

    以下、連作タイトルと掲載作からの各自選2首です。

    帷子つらね「冬の涯」
    マッチのような祈りが猜疑心と擦れやがてみずから燃え尽きるまで
    傷ついたぶん傷つけていい どうか ふるえて砕氷船になる腕

    小松岬「タイ・ユア・ファザー・ダウン」
    かふちょうせい、家父長制よ、おれを見ろ きょうは初めて桃を剥いた日
    表象の父をただしく縛るため父からもらった金貨手放す

    田村穂隆「口腔前庭」
    両脚にこころを溜めて人間はすこし身じろぎできるだけの樹
    朝焼けがあなたに見せている夢の中でわたしは浅蜊を茹でた

    中田明子「Ammonite」
    きりん草吹かれてここはどちらかといえば生者が間借りする世界
    刻々とゆうかぜが雲を変えてゆくきれいだね、感情がないことは

    永山凌平「日日公園」
    公園を通りて来たる朝かげは幅太々と吾が部屋に入る
    日が落ちて子どものはしやぐ声がする お盆だもんな 花火などして

    拝田啓佑「開けなさい」
    夕飯は星の数ほどあるメニューから選びだすカップ焼きそば
    モニターに定規をあてて測りなさいダンボールはボールペンで開けなさい

    橋本牧人「境」
    いつぽんの泰山木がいつぽんの歩道橋へと花を凭れり
    狂ひませう 真冬の鉄の観覧車あかずに回り続けてゐたり

    平出奔「歌は心」
    ……っていうのを、この人は、できないだろう。理解 コミュニケーション……誰を?
    それでいい。嘘には良いのもあるんだし、遠かったでしょう、ここまで


    表紙イラスト:田村穂隆




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