友愛 12509字
皆に優しい貴女が好きなのに、他の誰とは違う、貴女の一番になりたい。貴女の隣にいることをゆるしてほしい。私を好きでいてほしい。
大海の塵 16456字
ネットで繋がった“さかなさん”は、実際に対面しても想像に違わず、大人で、でもちょっぴり茶目っ気もある人だった。同級生とも、親とも、学校の先生とも違う人に、助けて、を伝える話。
好奇心が眠らす恋 14714字
男子大学生寺田は、バイト先のカフェの客がどんな人なのかを想像するのが小さな楽しみだった。月末の金曜にやってくる高校生ほどの少女は、なぜこのオフィス街の地下の店に、それも平日にやってくるのだろう。些細な興味は、けれども答え合わせはできないはずのものだったのに、ちょっとずつ近づいていく。
手紙の消息 23587字
親友・蒼子に宛てた手紙は、読まれたのか、読まれなかったのか。大学生の櫻子はそのことがどこか心残りのまま、蒼子のいない世界を生きていた。自身の誕生日を数日後に控えたある日、不思議な縁で訪れた展覧会で、色鮮やかな思い出の日々を目の当たりにする。
迷子の少女の手を引いて 20095字
ある夏の日、交通事故で亡くなったはずの少女は、同じくユーレイ(仮)だという“お兄さん”に出会う。成仏できない理由に心当たりもない少女だが、二人で行動を共にしているうちに、忘れていた未練を思い出す。
言ってしまえ! 18333字
心からは友達と思えない同級生。「またか」と周囲から公認のケンカップル。愚痴と悪口で父をなじる母。それらを、嫌と思いながら、放置する、私。
忘れじの海 20811字
「お葬式」死んだ彼氏の。そう言って花を海に手向けた、女性、というには顔つきにも言動にも幼さが残る彼女は、“夢をみる”奇病を患っていた。そんな彼女に偶然出会った僕が、想いを見届ける話。
笑って! 6735字
夏澄(かすみん)、秋庭(あっちゃん)、美歩由(ふーちゃん)、それに、春。春夏秋冬4人組の、JK最後の一年間の帰り道の話。
不定形の愛 17799字
花沢一樹は、ひょんなことから親戚の大学生・怜子を一年間預かることとなる。怜子はシングルマザーだった母すら幼少期に事故で亡くし、ある想いを胸に一樹のところにやってきていた。どのような関係性を築けばよいか模索する一樹と怜子が、ひとつの家族のかたちを見つける話。
シトラス・ウッディの幻影 6537字
憔悴した様子の友人を、拾って帰った。珍しく恋バナなんてものもして、柄ではないな、とは思うものの、楽しかったはずなのに。どうして。
一条の光 16745字
大好きだった友人と、大嫌いだった同級生の追悼礼拝前日、大きな地震によって教会に一人取り残される。独り思考ばかりが巡り、膨れ上がる悲哀と憎悪の中、最期にみえた光の話。
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