れから語るのは、運命に挑んだ男の物語。
人生には、自分の意志ではどうにもならない運命がある。生まれた時代、生まれた国、人種、民族、性別、家族……。人生は、自分では選べないことばっかりだ。
選べない運命と、自分の意志が歯車のように噛み合うと、時に人の力を超えたエネルギーを生み出す。
だけど、もし自分の意志や夢が、運命と噛み合わなかったら?
噛み合わない運命は、歯車の歯が牙に変わり、その人の人生をガリガリと削っていく。人の才能など、運命の前には無力だ。
さあ、君ならどうする? あきらめる? ヤケになる? それとも、削られるのを覚悟で、運命に逆らってみる?
今回の主人公は、「大河ドラマの主人公、の孫」という運命の下に生まれてきた。彼が自由を求め夢を抱いた時、その運命が呪縛となって立ちはだかる。
運命からは逃げられない。運命は変えられない。運命には勝てない。彼は、その運命を受け入れるしかなかった。
だけど、運命を受け入れて、それでもなお、運命に挑んだ。強大な運命の下でもなお、彼はやりたいことを貫いたのだ。
時代がどれだけ困難でも、境遇がどれだけ残酷でも、運命がどれだけ強大でも、人は運命にケンカを売ることができる。そうである限り、人間は自由だ。