【もう少しだけ軽やかに、もう少しだけ緩やかに。】
【個人連載雑誌 / 創刊号 / A5 / オンデマンドフルカラー表紙 / 64P】
※残2部。完売後の増刷は行いません。
少部数のため、取り置き希望の方はtwitter(@feelingskyblue)までお知らせください。
walking postcard vol.2およびvol.3は完売済みです。『walking postcard』は、呼吸書房が2018年11月から発行する小さな雑誌です。
書き手はひとまず私ひとり。一冊の本にまとまる前の、小説や旅行記、短編や掌編、散文、詩、独り言などなどを、旅先から送る便りのように、気の向くままに、自由に、お届けできたらと思っています。
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the letter from an attic — 屋根裏部屋からの手紙 —
『永遠の不在をめぐる』刊行後に執筆した即興小説を元に、掌編を四本掲載。
全編改稿済み、投稿時未完だった掌編については結末を書き下ろししています。
いつか短編集に収録されることがあれば、本文は修正が入るかもしれません。
<掲載作品>
・あなたの海で眠りたい
・失われたアジールの鍵
・「迎えに来て」今生だけではきっと足りない
・魂の椅子はひとつだけ
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the letter from Greece — 2017年ギリシャ一人旅の手紙 — 2017年5月、ギリシャ三週間一人旅の記憶から、紀行文二本を書き下ろし。
いつか旅行本に収録されることがあれば、本文は修正が入るかもしれません。
(vol.1の表紙写真はギリシャ・アモルゴス島です)
<掲載作品>
・アモルゴスの荒地
・ブルースターフェリーに祈る
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the letter from “rain forest” — 遠い国からの手紙 —執筆中の長編小説から冒頭25000 字を掲載します。
追って(おそらく2019年春)刊行予定の完成版では、文章・構成・展開等に変更が入る可能性があります。
血にあふれるだろう彼の口と喉と内臓のことを思って、 一瞬、ユハは恐怖を忘れた。戦慄と狼狽がユハを捉えた。 ここが森の中でなければ、助けを呼びにすら行ったかもしれない。
男は朗らかに声をあげて笑った。
「ユハ、やさしいユハ。愚かなユハ。きみの中の樹木に命じる。きみは、もう逃げることはできない。きみは、もう走ることも、歩くこともできない。きみは、もう疑問を呈することも、拒絶することも、否定することもできない。きみはもう何にも抵抗できない。きみは屈服する」
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本誌に掲載する文章たちは、いずれも「途上」のものです。いつか単行本としてあなたに再会する日には、まったく違う形になっているかもしれませんし、まったく同じかもしれません。
そんな変化も含めて、この新しい便りが、楽しんでいただけることを願っています。