仮象の塔または九つにわかたれたあのひとの遺骸をさがす旅
詩歌・現代詩著者 根本正午出版 書肆山田刊行 2018年3月A5/104ページ◇ ◇ ◇
《あのひと》は、ばらばらになってしまった——。
この世の痛苦を前にして、正方の文字函にとじこもる《私》たち。
九つの小函をかさね、九つの中函につみあげて、螺旋をえがいて空へと昇る、九つの大函の塔をつくろう。うしなったこともうしなって。
この世をなお生きてめぐる。けして視ることのできぬ地図、第一詩集。
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