こちらのアイテムは2019/11/24(日)開催・第二十九回文学フリマ東京にて入手できます。
くわしくは第二十九回文学フリマ東京公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

東の森のグラスアトリエ

  • タ-46 (詩歌|現代詩・散文詩)
  • ひがしのもりのぐらすあとりえ
  • 重政有
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 70ページ
  • 1,000円
  • https://note.mu/shigemasayu/n…
  • 2019/5/6(月)発行

  • 東の森に住むガラス職人アルテアと、植物学者クラウスをめぐる短編連作集。
     収録内容: 『いつか見た夢』『道標』、前日譚『光の森』

    (表紙イラストポストカード付き)

         

     東の森には、ガラス職人が住んでいた。

     ひとたび足を踏み入れれば、深い緑の世界が広がっている。木々が作り出す影のせいで、あたりは少し薄暗い。

     しかし、ガラス職人の家には必ず辿り着くことができた。森の入口から光る道が続いているのだ。

     足元をよく見ると、一つ一つが小さな芽の形をしたガラスだとわかるだろう。

     今日もまた、依頼者が土を踏みしめて歩いて行く。

     道の先には、まるで木々に囲まれるようにぽっかりと開いた空間がある。淡い橙色のヒカリバナがあたり一面に咲き誇る中、蔦や苔が絡みついた小さな家があった。


    『いつか見た夢』より

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