東の森には、ガラス職人が住んでいた。
ひとたび足を踏み入れれば、深い緑の世界が広がっている。木々が作り出す影のせいで、あたりは少し薄暗い。
しかし、ガラス職人の家には必ず辿り着くことができた。森の入口から光る道が続いているのだ。
足元をよく見ると、一つ一つが小さな芽の形をしたガラスだとわかるだろう。
今日もまた、依頼者が土を踏みしめて歩いて行く。
道の先には、まるで木々に囲まれるようにぽっかりと開いた空間がある。淡い橙色のヒカリバナがあたり一面に咲き誇る中、蔦や苔が絡みついた小さな家があった。
『いつか見た夢』より
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