剣あり、魔法あり、竜ありのハイファンタジー長編小説シリーズ
第二部開幕!
※本シリーズは3部構成です。
※2018/11月時点の最新巻はこの巻になります。
※電子版もあります(https://etsu-hydrangea.booth.pm/)
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透火が種族を代表するヒトとなって、一年が経とうとしていた。
弟・透水の旅立ちと共に訪れてくる冬は、冷たく、冷ややかに日常を凍らせていく。
(基音の役目を果たせば、芝蘭も王となれる)
恩人である王子を後押しし、その先へ導くこと。役立つこと、……恩を返すこと。
凝り固めてきた忠誠と願いは、しかし、ある一夜の出会いで刃と変わる。
「かりそめの場所で何を成すのか、精々考えることだな」
夜明けの紫を持つ青年の問いかけは、透火が見ないふりをしてきた本当の感情を引き出し、そして。
「俺も連れてって」
異変の夜──月と幻の太陽が並ぶ夜、透火は銀の守護者ハークを連れて、城を飛び出すのだった。
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この巻は、カラー口絵がついているため、値段が他の巻より少々高めに設定されております。