本書は1910年に刊行された、モーリス・ルヴェルの第一短篇集『地獄の門 Les Portes de l’Enfer』の全訳です。本邦では初めて、各編を原書と同じ配列でまとめ直した完全版となります。
※ 白水Uブックスから拙訳で出ております『地獄の門』は、単行本未収録作品を多数収めた日本オリジナル編集本であり、原書の全訳である本書『地獄の門 完全版』とは別内容となっております。白水Uブックス版(全三十六編収録)も併せてお読みいただけますと幸いです。
収録作: 赤い光のもとで 太陽 執刀の権利 雄鶏は鳴いた 大時計 悪しき導き ピストルの蠱惑 情状酌量 古井戸 奇蹟 消えた男 接吻 十時五十分の急行 幻想 先生の臨終 碧眼 集金掛 鴉 一勝負やるか 街道にて 罪人 乞食 対決 空家 或る種の精神病者 父 《全二十六編収録》
【概要】●収録作中、田中早苗訳「ピストルの蠱惑」「情状酌量」「十時五十分の急行」「幻想」「碧眼」「集金掛」「乞食」「空家」「父」は、昭和三年(一九二八年)刊行の春陽堂版『夜鳥』を底本とし、新漢字・旧仮名遣い表記としました。
●他は、中川潤訳の電子書籍版『モーリス・ルヴェル短篇集全三巻』を全面改稿し、可能な限り田中訳と表記の統一を図りました。
●「或る種の精神病者」(「或る精神異常者」)は、今回新訳しました。
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