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暮れ六つ

  • E-23 (小説|短編・掌編・ショートショート)→配置図(eventmesh)
  • くれむつ
  • 砂金葉之
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 300円
  • 2012/11/18(日)発行

  •  夕闇の中で小柄な影が歩いている。背を丸めて、摺り足で、髪は長く四方に遊んでいる。夕闇は最も暗い時間だと男は思う。もしかして、それを口に出しさえしたかもしれない。だが、静かな路地の間にあっても、それは響くこともなく、ただ夕陽に焼け焦げた空に散る黒い燃え滓のような鴉たちの空しい鳴き声が今日という日の終焉を告げるばかりだった。男は緩慢な歩みのまま坂を上がり、日頃の不摂生が祟って苦情を訴える肺と、ストライキを起こした足をなだめすかすため、しばらくの間、木偶のようにそこへ立ち尽くしていた。(表題作「暮れ六つ」より)


    短編集
    122頁
    全十四編


    天狗と鬼灯人形のほのかな恋(「相合傘(アイヤイガサ)」、他)。

    明治末期、人に捨てられた町と、そこに残された人々の「人類を滅亡させる彗星」を巡るささやかな顛末(「一月の大彗星・前夜」)。

    世界の片隅で侘しく生きていたネズミと、そんなネズミを捕らえ無心の愛情を注ぐ猫(「窮鼠の愛猫」)。


    ――書きたいものを書いていたら、作者と同じく行き場がわからなくなってしまった話たちです。掌編から短編ほどの長さなので、お気軽に手にとって頂けたらと思います。

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