DAISY CHAINの新刊がいよいよ2017/5/7より頒布開始です!
書き下ろし小説6本にマンガ1本というラインナップです。
実力派作家の最新作と、人気のマンガがそろい踏み!
新刊掲載作については、こちらでも詳しく!
→「DAISY CHAIN 2017 春・夏号」のまとめよろしくお願いいたします
「木像譚」宮野繭子
その像は女性だった。胸の前で静かに手を合わせて、胡坐をかいている。目は閉じているように見えた。髪は長く、細身で、ジーンズにスニーカーを履いていた。私は驚いた。その木像は私に瓜二つだったのだ。(作中より引用)
庭の木から削り出された木像がひとつ。雨宿りを求めた廃寺に、またある時は父親となってその木像が現れる。夏目漱石の「夢十夜」によせた切れ味のいい純文学短編!
「さよなら本能寺(future remix)」永岡敬章
やっぱりもう一回順慶んとこ行って力づくで味方にしようかな、とか考えて呻吟していたらいつのまにか秀吉が攻めてきた。
世にストレスの種は尽きまじ。 (作中より引用)
これまで受けてきたパワハラの数々。信長様というストレスから逃れるべく、私、明智光秀は本能寺に向かって行軍中。抱腹絶倒、ユーモラスで独創的な本能寺の変!
「青い砂のゆくえ」彩世梨緒
「指も、尚隆譲りのようね。長い指でなきゃ、無理だからねぇ」
よしのの笑みを見た恋未の中に言いようのない不安が圧し掛かってきた。
「念のために聞くけれど、ピアノは弾けるのでしょうね?」 (作中より引用)
タクシー乗り場もないような無人駅で降りた。父が育ち、父が消えた場所に異様な若さを保つ祖母がいた。ピアノ曲の旋律が、謎を解きほぐしていくロマンチックなエンターテイメント長編!
「鶴の恩返し殺人事件」早川史生
「なぜ、その……そういった依頼を、ご所望なのでしょうか」
「? ですから、証拠を残さず、殺していただきたいからです」
そこで左右田は、再び視線を落とした。カルテを見るためではない。会話の内容と不釣り合いなほど可憐に、くるんと上に伸びた睫毛をぱちぱち合わせる織羽の表情から逃れるためだ。 (作中より引用)
「わたしを、殺していただけないでしょうか」動き始めたばかりの事務所に依頼が舞いこんだ。名探偵、左右田美博。そのプロローグとなるエピソード! ミステリーの中でも『日常の謎』と呼ばれる分野を得意とする作者の本格的なミステリー!
「恐山」二月の鴨
十五度目の発作が起きたとき、わたしは仕事を辞めた。入社したときから一年半の間に十二キロも減っていた体重、生理はいつからきていないのかわからないほどで、化粧をしても骸骨のような顔をしていたわけで、よくそんな姿で出社していたものである。とても仕事ができる状態ではなかったのに、使命感というのか、思い込みというのか、とにかく人の思い込みとは身体の限界も超えさせるのである。 (作中より引用)
海はお母さん、山はお母さん。頭のなかに流れる唄に誘われるように、青森・恐山へ。身も心も傷めた女の逃避行。そして、記憶の中への旅でもあった。言葉を失う圧倒的な余韻をぜひとも!
「正しくて穏やかで、とても優しい」瑞穂はじめ
「ほら、なにが見える? いってごらん」
「ナ、ナ、ナイフが……」
目を背けたい光景だった。アイスピックで脳をいじっている男と、いじられている男の会話だ。この世のものとは思えなかった。(作中より引用)
悪魔の手術と呼ばれるアイスピック・ロボトミーが現代に蘇った! スクープのため記者が走る。新潮ミステリー大賞の最終候補に残った作者の最新作。同人誌にしか掲載できないような禁断の精神医学を題材にしたノンストップ・ミステリー!
「春の歌」梅田順平
隣の年配のサラリーマンが心配そうに覗きこんでくる。緊張と動悸で血の気が引く。顔は真っ青、額には汗が浮いているに違いない。向かいに座っていたおばちゃんも心配そうに見ている。 取り返しのつかないミスを犯している事に気づいてしまった。(作中より引用)
二十六歳独身、いわゆるOLをやっている。少し寒い日の少し遅い出勤。あれこれ悩んだ末に起きに入りのコートでおでかけ。心弾む一日の始まりがとんでもない事態を招く! さわやかな掌編を巻末に掲載!
マンガ「ポリブクショック」阿部ポリブクロウ
作者の私生活充実度に応じて面白さが可変するマンガ! 今回のクオリティオブライフはいかに? なんだかんだで愛されて、弊誌の人気ナンバーワンコンテンツ!
DAISY CHAINはデザイン周りもセールスポイント!
プロデザイナーの手による美麗装丁、読みやすいレイアウト、
はては専門誌にまで掲載されたユニークなオリジナルロゴまで。
手に取るだけでも楽しい一冊になっています。
5/7(日)の文学フリマ東京ではぜひ、A-23にお越しください!