「時給八百円のパートでお金貯めていつかアレ買おうーーと思える物が欲しい」
「何にもやりたいことがないんなら、働いてうちにお金入れてよ」
「私、幸せなのかもしれません」
自衛のために、夢でも持つか――。
中学を卒業した後、特に進路も決めず、誘われるままに地元のスーパーおかむらで働き出した薫子。髪を金髪に染め、将来の夢もなく、無気力な彼女はパート店員の間でも浮いた存在だった。ある時、職場でアメリカ人の馬瀬エリーの教育係になったことから、薫子の日常が一変する。
「しなないと思ってた――」
エリーの正体を知った薫子は、初めて自分のためにある決断をする。
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