フランス革命の最中に自室を旅したという不思議なエッセイ、グザヴィエ・ド・メーストル『部屋をめぐる旅』の全訳です。 昭和15(1940)年に永井順『部屋をめぐつての隨想』として既訳されていますが、現在では入手困難のため、その後のメーストル研究の進展を踏まえつつ新訳し、訳註を加えました。 (原典:Xavier de Maistre, Voyage autour de ma chambre, 1795) グザヴィエ・ド・メーストル(1763-1852)はサヴォワ生まれのフランス語圏作家で、本職は軍人です。反動思想家ジョゼフ・ド・メーストル(1753-1821)の弟でもあります。 試し読みはメーストルbot @X_de_Maistre からどうぞ。