この本は二〇二五年七月に刊行したHHブックス第三弾『どれから読む? 海外文学ブックガイド 英語編』の姉妹編である。今回は十五人の各国語翻訳者が執筆し、おもに十代の人たちに向けて、ぜひ読んでもらいたい世界各地の文学作品をそれぞれ二作ずつ紹介している。前回が英語圏の作品ばかりだったので、今回は英語以外の作品を中心に、原則として各自の担当する言語で書かれた作品を選んでもらった。本人の訳書もあればほかの人の訳書もあり、純文学・ミステリー・SF・ヤングアダルト(YA)などなど、多様なジャンルの作品が並んでいる。
各四ページの紹介文のなかには、原文と訳文を対照して枠で囲った個所があるので、その作品の醸す雰囲気を感じることができる。英語以外の言語がどんな感じなのかを知ってもらうよい機会にもなるだろう。
中学生ぐらいからの読者を想定しているため、ルビを多めに振ってあるが、並んでいるのは全世代が楽しめる本なので、どなたでも手にとって、読書ガイドとしてフルに活用してもらいたい。
もちろん、どこから読んでもかまわない。
【執筆者(50音順)】
阿部賢一(チェコ語)
泉京鹿(中国語)
宇野和美(スペイン語)
小山内園子(韓国語)
木下眞穗(ポルトガル語)
河野万里子(フランス語)
野崎歓(フランス語)
福冨渉(タイ語)
舩山むつみ(中国語、英語)
古市真由美(フィンランド語)
ヘレンハルメ美穂(スウェーデン語)
柳谷あゆみ(アラビア語)
柳原孝敦(スペイン語)
横山仁美(英語 [アフリカ文学])
越前敏弥(英語)