『あじ子は青春をみた』真夜中野マヤ
年度末に廃校を控えた青丹別中学校の二年一組。生徒たちは秋の合唱発表会にむけて練習に励むものの、歌声を一つに出来ず日に日に焦りが募ってゆく。それぞれの想いが交錯し、衝突する生徒たちを見守る担任のあじ子。彼らの最後のハーモニーはどのように北の空に響くのか?
胸にスッと染み込んで消えてゆくミントの香りとチョコレートのようにほろ苦い青春の1ページを描いた作品。
『ヒヤリ・ハッカの具体例』真田海帆
二〇二五年十月六日月曜日。山際の住宅街を通り抜け、颯爽と出勤するチョコミント愛好家・ハリス氏(仮名)を襲った事件とは? 期間限定チョコミント菓子の安否や如何に? 決死の啓蒙による新たなチョコミン党員の誕生なるか?
北の大地に生きる人々の営みと大自然の瀬戸際を俯瞰する、背筋が冷えること間違いなしの北海道産日常ミステリー!
『北緯43℃、マイナス8℃の夜』送水こうた
雪が降り始めた夜の札幌。高校受験を間近に控えた少女・メグがアパートに帰ると、母の姿が見当たらない。居候の叔父は頼りにならないと、自力で母を連れ戻すべく夜のコンビニへ向かうメグ。
生き辛さを抱える子どもとままならなさを引きずる大人たちの、辛く冷たい、不確かな絆の物語。