【フルカラー漫画で文学シリーズ 第4弾】
あの『罪と罰』、最後まで読み切れましたか?
長すぎる。人物名が覚えられない。話が難しそう——。
世界文学の歴史的名作として名前は知っていても、途中で本を閉じてしまった方は少なくないはずです。
本書は、ドストエフスキーの不朽の名作『罪と罰』を、全編フルカラーの漫画として一冊にまとめたものです。原作の長大な議論や思想的な独白は思い切って整理し、物語の骨格と名場面だけを残しました。難解と言われるあの物語が、驚くほどすんなり頭に入ってきます。
■ あらすじ
1866年、ロシア・ペテルブルク。
貧困のため大学を追われた青年ラスコーリニコフは、ひとつの理論に取り憑かれていました。
——「非凡人は、目的のためなら法を踏み越える権利を持つ」。
自分は選ばれた人間なのか。それとも取るに足らない凡人なのか。
それを証明するため、彼は強欲な質屋の老婆に斧を振り下ろします。
しかし、完全犯罪のはずだった計画は、予定外の二人目の犠牲者を生んでしまう。
その日から、彼の魂は静かに崩れはじめました。
証拠は何ひとつ残っていない。にもかかわらず、予審判事ポルフィーリーは彼を見据えます。心理だけを武器に、じわじわと包囲網を狭めていく男。
そして彼の前に現れたのは、家族のために自らを犠牲にしながら、なお神を信じ続ける少女ソーニャでした。
罪を犯した男と、罪を背負う娘。
たった一本の蝋燭の下で、二人は永遠の書を開くことになります。
■ 本書の特徴
◇ 全編フルカラー
約280ページを一気に読み通せます。「罪の色」である暗い青緑と、「救済の色」である金色の対比が、主人公の心の変化をそのまま映し出します。
◇ ミステリーとして読める
犯人が最初から分かっている「倒叙もの」の源流と言われる本作。ラスコーリニコフとポルフィーリーの三度にわたる心理戦は、名作ドラマ『刑事コロンボ』の生みの親が着想を得たと語るほどの緊張感です。
◇ 名場面はそのままに
ソーニャによる「ラザロの復活」の朗読。センナヤ広場での大地への接吻。そしてシベリアの夜明け——原作屈指の場面は、その呼吸ごと収録しました。
◇ スマホで読みやすい大きなコマ割り
1ページあたりのコマ数を絞り、通勤時間やちょっとした空き時間でも読み進められる設計にしています。
◇ 解説あとがき収録
処刑寸前で特赦を受けた作者の数奇な人生、借金に追われながら二本の長編を同時執筆していた執筆事情、農奴解放令後のロシア社会の空気——作品の背景がわかる解説を巻末に収録しました。
■ こんな方におすすめです
・原作に挑戦したものの、途中で挫折してしまった方
・名作文学のあらすじだけは知っている、という方
・重厚な人間ドラマや心理サスペンスがお好きな方
・お子さんに古典文学へ興味を持ってもらいたい方
・読書の時間がなかなか取れない方
■ 最後に
人はなぜ罪を犯し、どうすれば生き直せるのか。
150年以上前に書かれた物語が、今も世界中で読み継がれている理由が、この一冊できっと分かるはずです。
そして読み終えたとき、あなたはきっと——原作を開きたくなっているはずです。