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禁断の果実

  • ち-23 (小説|BL)
  • きんだんのかじつ
  • クロノヒョウ、志波咲良、風白狼、ミハナ、惣山沙樹、祐里、昕、外清内ダク
  • 書籍|新書判
  • 132ページ
  • 1,200円
  • 2024/9/8(日)発行
  • 8人の作家が「禁断の果実」をテーマに書き上げた、珠玉のBL小説短編集。青春、ファンタジー、耽美、兄弟愛……ひとつの主題から導き出された多彩なBLを、どうぞお楽しみあれ。

    ■収録作品■

    「愛するがゆえ」 クロノヒョウ
    「俺を吸血鬼にしてください」
     まだ少年だったジャックが恋をしたのはどこか儚げで美しい吸血鬼のクリスだった。それからずっと、大人になっても一途に彼を愛し続けるジャック。相手にされないまま何度も何度も愛を伝えるジャックだが、ある日突然クリスはジャックの前から姿を消した。そして二年の年月が経ち偶然再会する二人。ジャックとクリス、愛するがゆえにとった二人の行動とは。人間✕吸血鬼の禁断の愛ははたしてどうなるのか。(R18)

    「愛しています、陛下」 志波咲良
     高潔にして優艶なる皇帝ルビルス――この偉大なる兄に、十歳の弟ノアは焼けるような恋心を抱いた。あれから十五年。『私の体はやがて、強き子種を求めて男によがる肉体となろう』というかつての言葉通り、変わっていく兄。兄の痴態に劣情を覚え、その手指の技と温もりに溺れる弟。だがその狂おしき愛の裏には、王位継承に関わる重大な秘密が隠されていた……(R18)

    「無花果では終われない」 風白狼
     リクとウミの二人は動画配信者。普段は距離の近い男二人の日常を配信して人気を得ている――表向きには。裏では体の繋がりだけの爛れた関係になっていた。秘かにウミに想いを寄せるリクは親友を演じる。この気持ちはリスナーにも、ウミにもバレてはいけないから。

    「少年の初恋」 ミハナ
     学園祭の女装カフェで、はじめてメイド服を着たたつき。男子のどよめきと女子のときめきをよそに、たつきは保健室を目指した。憧れの人、保健医の流センセ。彼をその気にさせたい一心で。スカートの内へ秘められた肉体へ大人の指が触れたとき、たつきの中で、食い止めようもない強烈な衝動が膨れ上がる。(R18)

    「僕を食べてよ」 惣山沙樹
     タバコをくわえる叔父の口元に「男」を感じたあの瞬間、僕は決定的に変わってしまった。彼を思って自慰にふける幾百幾千の夜を越え、二十歳になった僕は練り上げた計画を実行に移す。酔って横たわる叔父。馬乗りになる僕。
    「今日をずっと待ってた。僕を食べてよ、伯父さん」(R18)

    「アダムズ・アップル」 祐里
     十八歳の澪は体格が小さく、体が弱い。同じ年の雅人はそんな澪をいつも心配し、行動をともにしようとする。ある日、海岸に遊びに来た二人は激しい夕立に遭い、リゾートホテルに宿泊することになった。夕方から始まるテレビのニュース、ホテルの前を通る車の音の中、澪は雅人がなぜ自分に親切にしてくれるのかと問うが、雅人の答えは意外なものだった。それぞれの本当の思いが見え始め、とうとう二人は――。
     澪は雅人に尋ねる。「イヴにりんごを食べるようにそそのかしたのって、何か知ってる?」と。

    「秘炉の熱」 昕
     兄と弟。甘く濡れたふたりの舌が、炉の中で融けた銑鉄のように絡み合う。互いの体を這いまわる指。淫らに漏れだす快楽の声。あどけなくも妖艶に乱れ尽くしたまぐわりの果て、「すき」の気持ちのみを残して二人は今、ひとつとなる。(R18)

    「妖魔は甘い嘘をつく」 外清内ダク
     外界から隔絶された求道院という牢獄で、十六年間、僕は凌辱されつづけた。神の名をかたる背徳の楽園。終わることのない歪んだ快楽。そこに貴方は現れたのだ。炎のように燃える肌と、氷河にもまして凍てつく瞳、そして夜そのものの暗闇を背負う美しい妖魔よ。
    「祈ってみる気はあるか。神より祈りがいのあるものに」
     忌まわしき怪異のとめどなき愛に、僕はもう、あらがえない。(R18)

    表紙イラスト 靑月303

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