『歌集 月は見ている』より
ああ、今だ。あなたの顔の色がすっと薄くなってきれいな怒り
大阪のほとんどが海だったころ四ツ橋通りを北へ行く鮫
漕ぎいでな。彼方に落ちる陽に向かい闇のはだえの水に濡れつつ
★時に胸を衝かれ、一時の軽みに安堵はするが、重低音のように哀しみが通底する。休詠期間もあったと聞くが、それでも月は見ている。月は歌なのであろうか。ぎりぎりのところで歌が主を支え、読む人の背中を押す、そんな一冊だ。(木戸敦子)
「気になる!」ボタンをクリックすると気になる出店者を記録できます。「気になる!」ボタンを使えるようにするにはログインしてください。
同じ出店者のアイテムもどうぞ
こちらのブースもいかがですか? (β)
鯖レター ちぃぶっく ゆり呼こと渡邉裕美 Hygge cahiers 島坂準一 あそびをせんとてするあそび はりたん会 月叫社 うたつかい