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  • H-05〜06 (小説|その他)
  • あんたいとるど
  • 中山史花
  • 書籍|B6
  • 110ページ
  • 150円
  • 2016/9/19(月)発行
  • 三篇の中編・掌編小説を載せた冊子です。
    うまく言葉にできないこと、息苦しさ、だれにも言えない居心地のわるさ、痛み、そういうものが生きているあいだには何度も、いくつもあって、そういうのを書けたら、と思いながら小説を書いています。
    そういう小説を書けていたら、という気持ちで作った冊子です。

    ○「線を繋ぐ」
     ――電子辞書を立ち上げて「最悪」を調べてみる。すると「もっとも悪いこと」と簡素な文章が表示されて、そのまんまだなあ、と綾はうれしくなった。なんてシンプルな言葉だろう。

    ○「青い夜」
     ――私たちは、人の形をした、借りもののような身体を寄せ合う。きみがいたら、べつに、容れものはいらなくて、形もいらなくて、できればきみと繋ぐための手はほしいけれど、なにもなくても、いいのかもしれない。

    ○「手のひらにあるいつかの夜を」
     ――ほんとうに気をゆるせる相手ほど、だいじにできなくなっていく。それならもう、これ以上、だれにも気をゆるせるようになりたくなかった。でも、あなたには気をゆるせる人がいたらいいと思う。それはわたしではないほうがあなたの幸せになるだろうから、もしあなたが恋をしたら、それはやさしい人であって、春のはなびらみたいに実を結べばいいと思う。

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