自分が「散歩の達人」だとは思わないけれど、歩いてるときに何か気になるものを見つける力は、結構あるほうだと思う。断っておくと、決して「おしゃれなカフェ」とか、「きれいな空」とか、そういう分野ではない。いわゆるトマソンに代表される、「路上観察」の世界に限った話である。
街の景色は、広く万人に開かれている。気にしようと思えば、それはもう無限に近い数の景色が見放題だ。しかも、それには散歩すら必須ではなく、ストリートビューを見れば座ったままでもいろんなものを見ることができる。
しかし、同じものを見たからといって、みんなが同じ感想を持つわけではもちろんない。それを面白いと思うかどうかは、ひとえに観察者の「視点」にかかっている。
この本は、なんてことはない景色を眺めているうちに、「あゝ、これは面白いかもしれないなあ」とうっすら気付いていく過程を大事にしたいと思って書いてみた。面白いと感じるかなんて、考え方次第で変わるのだ。
どうせみんな同じものを見てるのなら、面白いものであふれた景色を見るほうが楽しいじゃないですか!
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