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くわしくは文学フリマ京都10公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

二人のアステリズム

  • 1F 第二展示場 | D-17 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • ふたりのあすてりずむ
  • 惣山沙樹
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 56ページ
  • 300円
  • 2024/11/22(金)発行
  • 瞬は小学四年生。中学受験のために塾に通わされる。
    ある日サボって公園に行ったところ、イオリと名乗る不思議な男の子と出会う。
    イオリは何者なのか?
    明かされた真実と、瞬が心に決めたこと。

    冒頭抜粋

     子供は親を選んで生まれてくるという話がある。

     僕は父さんと母さんを自分で選んだのだろうか。

     夫婦仲はいいし、好きな物は大体買ってくれるし、食べ物のワガママだって聞いてくれる。

     選ぶ親としては文句のない二人かもしれない。

     でも、僕に中学受験を押しつけてきたのはどうなんだろう。

     小学四年生になった僕は、他のみんなが遊んでいる時間に、塾に行かなくてはならなくなった。

     そういう窮屈な星の下に、神様の気まぐれで生まれてしまった、という方が僕としては納得できる。

    「じゃあ、瞬(しゅん)。気をつけて行ってらっしゃい」

    「……行ってきます」

     母さんがにこやかに手を振った。塾に行く時はバスが出ているから、それに乗るのだ。

     帰りは母さんが車で迎えにきてくれる予定だ。終わるのは夜の九時。休憩中に食べるお弁当も塾のリュックの中には入っていた。

     バスの中は静かだった。ここにいる小学生たちがみんな、受験勉強を強いられた仲間だと思えば少しは気楽かもしれない。

     けれど、受験勉強は合格枠の奪い合い。本当はライバルなのだ。周りより一点でも多く点数が取れるようにみんな必死。

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