誰しもが怪異を目撃し、遭遇する世界。拝み屋を務めるハルキの元には、今日も様々な依頼が舞い込む。
どこか優しくて、ちょっぴりビターな日常系怪異短編集(全5編収録)
『File.1 だるま』
小学5年生の颯太(そうた)が暮らす町に、突如巨大な【だるま】が現れた。【だるま】を監視しに来たという拝み屋と共に、日々【だるま】を眺めている颯太だったが、彼にはひとつ悩みがあった……。
『File.2 怪奇新聞』
不可思議な現象が頻発する高校で、怪異研究会は日々噂の収集に励んでいた。ある日、学校が呼んだ拝み屋のガイド役を任され、勇んで案内する一行だったが、突然真夜中の学校へと飛ばされてしまい……。
『File.3 黄泉がえり』
専業主婦の彩子(あやこ)は悩んでいた。近頃、夫の様子がおかしいのである。帰りが遅い日が増え、自分に内緒でアパートまで借りている始末。浮気を疑い始めるものの、ふとした瞬間に、夫の背中に大きな傷痕を発見してしまう。愕然とする彩子だったが、人を蘇らすという【黄泉がえり】という怪異の存在を知り……。
『File.4 廃構探検』
異界を造り出す怪異【地下廃構(ちかはいこう)】。探検に行ったきり帰らない息子を探しに来た久栖(くすみ)の前に、拝み屋が現れる。曰く、息子以外にも行方不明者が多発しているため、行政が大規模な救助隊を派遣したという。久栖も保護されるが、肝心の救助隊からも次々と人が消えていって……。
『File.5 獣の面』
本屋で働く陽希(はるき)の前に、謎の"獣の面"が現れる。ふとした瞬間に視界に入る面を薄気味悪く思いつつも、どこか憎めないでいる陽希だったが、バイトの帰り道に危険な怪異と遭遇してしまい……。