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MITEKITEN 沖縄で音楽を鑑賞する

  • さ-22 (ノンフィクション|旅行記)
  • みてきてん おきなわでおんがくをかんしょうする
  • 山本佳奈子
  • 書籍|A5
  • 48ページ
  • 1,200円
  • https://offshore.thebase.in/i…
  • 【〜本文「前口上」より冒頭部分の抜粋〜】
    MITEKITEN は、関西人である私が、沖縄で音楽ライブを鑑賞した際の所感を記したエッセイシリーズである。MITEKITEN というふざけた名前をこのZINEに名付けたことを、実は気に入っている。関西弁の「みてきてん」を、なんとなく格好がつくようにローマ字化しただけであって、私が関西人であるという表明にもなっている。「この作者は沖縄出身者ではない」ということが、このタイトルから一発でわかるだろう。ただ、〝関西人が書いた沖縄〟なんて、私は読む気がしないとも思っている。もし私ではない誰かが、このタイトルで、沖縄の音楽にまつわるエッセイをまとめてZINEだとかいって販売していたら、私は搾取あるいは文化盗用の匂いを嗅ぎとり、警戒するだろう。ナイチャーは、沖縄の音楽について滔々と語る前に、今の政治情勢を知るべきではないのか。自衛隊南西シフトやミサイル配備、軍備強化されていく琉球弧の島々のニュースを毎日深刻に配信する沖縄の報道と、内地の落差。国内で戦争の足音が今もっとも近づいているのは、沖縄および奄美なのだが、ナイチャーは呑気なものである。呑気なナイチャーが、「沖縄に行ってきました」「ライブ観てきました」「で、エッセイ書きました」とZINEをつくり売るのはいかがなものか。もっと直接的に沖縄の情況をレポートするZINEにしたほうがいいんじゃないか? 
    この前口上は本文をすべて書き終わってから書いているのだが、今も、本文すべてを白紙にして書き改めたいという気持ちが残っている。ただ、〝関西人が書いた沖縄〟とこのZINEに、わずかに異なる点があるとすれば、私は関西人であることに負い目を感じながら、自身のアイデンティティを否定しながら、沖縄に居たということだろう。――

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