【委託】駆け引きアンソロジー「ステルメイト」

• く-34 (小説|ファンタジー・幻想文学)
• かけひきあんそろじーすてるめいと
• 藍間真珠
• 書籍|文庫判(A6)
• 264ページ
• 800円
• http://indigo.mints.ne.jp/sta…
• 2018/8/19(日)発行
• 男女による非恋愛・未恋愛な駆け引き、腹の探り合いをテーマとした小説アンソロジーです。
  
  
  【バイロン本社からのここがお勧め！】
  
  　男女が物語に登場すると、「また恋愛もの……？　恋愛だって好きだけど、でも、もっとスリリングで魅力的な関係が築けるはずなのに！」と、お感じの方、いらっしゃいません？
  　そういう方には是非本作をお勧めしたい！　恋愛以外の男女の駆け引き、揃っています。
  
  「灰色のレイニー」
  　美術館で再会したふたりには曰くがあった。
  　主人公に贋作仕事を押しつけてきた彼に、主人公はある取引を持ちかける。
  　万事に抜け目のない彼を、主人公は出し抜けるのか。
  
  「北の森に梟が鳴く」
  　交易を旨とする民の野心家の娘と、閉鎖的な北の国の十八番目の王子が出会ったとき、策謀が動き出す。ふたりが選ぶのは反目か、共闘か。
  　会話ですら、見えない白刃の閃くここちするふたりの静かな戦いのゆくすえは……
  
  「ラブラドライトの献身」
  　荒廃した地区出身の警官たちの直面した事件は、内通者がいることが疑われるものだった。故郷を売ろうとしているのはだれなのか？　自分以外の全員が疑わしいなか、主人公、大楚光美の捜査は思わぬ展開を迎える。
  
  「スケジュール・パズル」
  　終わりのないバグ、厳しい納期……プログラム開発部署の息詰まるスケジュールとの戦い。しかし、彼らにも私生活はある。ささやかな、けれども愛おしい日常を守るため、彼らの選んだ行動は……。
  
  「青髯に捧げる狂詩曲」
  　人里離れた館に棲まい妻を死なせてしまうと噂されもする「青髯」。彼のために音楽を奏でる「楽器」。「青髯」と「楽器」の過去が交錯したとき、ふたりの抱いた感情は。
  　贖罪と、未来への希望の音色が奏でられる……
  
  「（ＲＥ）ＳＴＡＲＴ」
  　かつて家庭生活で失敗した作家の前に現れた新米編集者の女性。なにかと頓狂で強引な彼女には秘密があった。新米編集者の熱い想いは作家を動かすか……？
  
  「色利かし」
  　魔法のように繊細な色を生みだし、有力メーカー、ディアンドソール社の次期社長ロガンツォの婚約者におさまった謎の女性グリィタ。ロガンツォの腹心アサンドロは彼女のひととなりを確かめるべく、彼女の住む人里離れた小屋に向かうが。
  　グリィタ、アサンドロ、そして登場しないロガンツォ、三者の思惑が入り乱れ、やがてひとつの「落としどころ」に向かってゆく、まさに巻末に相応しい駆け引きの物語。
  
  　なかには結婚する話もありますが、その作品も、本題は色恋の駆け引きではありません。
  　一筋縄ではいかない男女の関係、読んでみたくありません？！