「労基法違反です!」
死神だって、働けば疲れる。
他と比べて個性が目立つ死神の次の異動先は、噂に聞くホワイト職場。
上機嫌で赴任した彼女(彼?)に待ち受けていた、スナル星の実態とは――
「安らぎの館」
この館には、何かがいる。
雨の中、ずぶ濡れになった三人が駆け込んだのは、古めかしい洋館。
出迎えた屋敷の主人は、人当たりがよくてとても親切だが、なぜか三人の前には、ホラーな出来事が次々と降りかかる。
正体不明のメモ書きが導く秘密とは――
「Mary」
これは、とある家具師の話。
これは、物言わぬ殺人鬼の生い立ち。
これは、微かな愛の証。
「桜色の夢」
とある田舎の小さな村。
訳も無くそこを訪れた『私』は、桜並木の下で、大正ロマン感あふれる幽霊の男と遭遇する。
桜並木と一心同体という不思議な幽霊。彼はずっと『誰か』を探し求めていた。
「木下」と名付けた幽霊と関わるうちに、『私』は、彼の持つ奇妙な雰囲気に惹かれていく。
探し人とは誰なのか、この村に過去何があったのか、「木下」とは、何者なのか――