本書は未来の思想であり、警告であり、表象でもあるSFキャラクターの言動と考察を事典としてまとめたものです。第一弾として、人工知能をモチーフとした作品を扱っています。
欲に従い、よく分かっていないモノをよく分からないまま使ってトラブルを起こす―「のび太のテロ」。
のび太はあれだけ毎回トラブルを引き起こしているのにも関わらず、道具を使うことでどんな結果になるのかを想像できていません。そもそも結果を想像することが必要だと理解していない。そして今日もまたのび太はトラブルを引き起こし、ドラえもんに頼りきっています。
……私たちは果たして、のび太くんを笑えるのでしょうか。
テクノロジーに何ができて何ができないのか。倫理的問題はあるか。どんな目的で作られ使われ、社会に何をもたらすのか。これらを他人ごととして、もう無視できない段階にきてしまっています。今いちど、テクノロジーの正しい限界と倫理的問題について私たちは知らなければなりません。
その道しるべとなる唯一のものが、物語。中でもSFは時評という形を取りながら、物語を展開します。キャラクターが必死に伝えようとする警告を、私たちはどのように受け取ればよいのでしょうか。
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