19世紀末。蒸気機関文明華やかりし時代。
発達した蒸気機関が世界を席巻し、空は排煙に覆われた。遺伝子工学によって生まれた労働種。夜の街に現れる鋼鉄の怪物。鉄の音に惹かれてやってくる血塗れの獣。霧の夜に人がいなくなり、別人になるという都市伝説など、まさに混沌に彩られし大英帝国ロンドンにて。
ベーカー街B211に住むワトソンは、ある日診察した患者から昨今ロンドンで実しやかにささやかれている都市伝説の話を聞かされる。
それは霧の濃い夜に一人出歩いていると、機械仕掛けの怪物に襲われてしまうというもの。
半信半疑に聞き流していたワトソンだったが、その夜の帰り道、彼を襲ったのは鋼鉄の、蒸気機関でできた巨大な怪物だった。
カクヨム連載小説『契赫のフォルクール-英国幻想蒸気譚‐』の番外編です。
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