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欲しがり文庫第一巻 人生の音楽

  • け-34 (ノンフィクション|雑誌)
  • ほしがりぶんこだいいっかん じんせいのおんがく
  • オムニバス
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 92ページ
  • 200円
  • 2017/1/19(木)発行
  • はじめに

     わたしたちの生活から音楽が無くなるとどうなるんだろうか。みなさんも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。例えば、音楽が無くなることを考えてみると、想像もつかなくて、恐怖さえ覚える人もいるでしょう。辛いときや寂しいとき、音楽が心を癒してくれると感じる人がいるかもしれません。音楽を聞くことで楽しくなって、それが徐々にエネルギーに変わっていくと実感する人もいるでしょうか。自分の好きなアーティストが織り成す音や声や言葉と向き合うことができる、そんな人も多いかもしれないですね。また、恋人が好きな音楽が、そのまま自分の好きな音楽になり、遠く離れていたって同じ音楽を聞くと一緒になれる気がして暖かい。なんて体験、誰もが一度はしているかもしれません。わたしが歌うと誰かが一緒に歌ってくれて、それで笑ったり泣いたりできる、などなど......。このように間違いなく音楽は人と人を繋いでいるのです。
     つまり、わたしたち現代人にとって、音楽と欲求の関係は密接。人はその時々の状況で音を欲しがり、その音によって満たされているのです。音楽が人と人を繋ぐ一つの手段であるとすれば、わたしたちは音を欲しがることによって必然的に人と関わるのです。音を欲しがることは人を欲しがることなのかもしれません。思えば、わたしたちがあるアーティストの歌を聴きたくなるのはそのアーティストの声を聴きたいからかもしれない。ある曲を聴きたくなるのは、大切な人を思い出したり記憶を鮮やかに蘇らすことができるからかもしれない。わたしたちは人と繋がるために、音楽を用いているような気にもなってきます。そう考えると、音楽がなくなることは恐ろしく悲しいことです。人との関わりがひとつ、またひとつと失われていくことすら憂慮してしまいます。
     けれど、わたしたちが人と関わる以上、音楽は無くならないのです。音楽はときに風のように、ときに贈り物のように、人から人へと渡っていくのです。だから、この世界で人と人とが一緒に歩む以上、人生は音楽とともにあります。そして、わたしたちはそれぞれの音楽を個々の人生の中で持っているのです。そこで、この『欲しがり文庫〜人生の音楽』では、まだ二十歳そこそこの女子大生であるわたしたちのこれまでの生活を彩ってくれた音楽を振り返ったり、これから出会うだろう未知なる作品にまで思いを馳せ、人生と音楽にまつわるエトセトラを起稿しました。

    目次
    ・はじめに
    ・ブルーズ ナミい
    ・彼が「私」と歌うから みずの
    ・音楽と衣装の蜜月 かんのあかね
    ・拝啓 私のなりたい私へ リヲ
    ・マイ・スイート・ホーム 〜間取りの音楽〜 ムラカミアオイ
    ・イメージが連れてくる無敵感 旧こいけ
    ・人生の先輩に聞く、人生の音楽
         竹宮惠子 高野寛 Bose 安田昌弘 岡村詩野
    ・なみ亭 編集後記

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