こちらのアイテムは2015/4/19(日)開催・第一回文学フリマ金沢にて入手できます。
くわしくは第一回文学フリマ金沢公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

伏越 リヴァースサイフォン

  • あ-07 (小説|郷土)→配置図(eventmesh)
  • ふしこし りヴぁーすさいふぉん
  • 森野 曜衛門
  • 書籍|A5
  • 200円
  • 2015/04/18(土)発行
  • 370年前、加賀藩の天才技術者、板屋兵四郎は、わずか1年で辰巳用水を完成させました。トンネル堀りの水路や伏越という逆サイフォンの原理による導水は、当時の最新技術であり、大変な難工事でした。 この出来事をテーマに少々史実とは異なりますが書いてみました。

      本文はこんな感じです。

    → 清冽な水を頭よりかむる。霜月の水は身を切る。二の腕に彫られた曲尺(かねじゃく)を握る龍が蒸気を吐いた。上辰巳村に建てられた飯場小屋のそばを流れる犀川からの汲み水である。小屋の中に整然と並ぶ測量道具。ただ、この日が無事に終わることだけを願う。
      ブルルッ。
      兵四郎がふるえたのではない。戸外に馬のいななきがしたのだ。
      着物をまとうと木戸を開いた。
      卯の刻前の闇より黒い巨体、号名 黒曜とそこにいたのは、加賀藩御算用場奉行、稲葉左近そのひとであった。藩主より拝領した駿馬の他、供の者は見えない。裃姿の藩の重臣は城内より一人この闇夜を駆けてきたのだ。
      意表を突かれた。
      いや、予感していたのかもしれないと思う。だからこそ、日の昇る前に出立しようとしたのか。
     「兵四郎、今より検分だな」

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