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にびいろの星を辿りながら

  • B-07 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • にびいろのほしをたどりながら
  • やない ふじ
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 40ページ
  • 300円
  • 2024/6/1(土)発行
  •   わたしと同じ視界を持つひとはいない。それは良いことばかりじゃない。わたしが夏に事件を起こしかけたのもそのせいだった。
      根も葉もない噂をたてられ、全部どうなったっていいと思った。あちらとこちら、二つの世界を、めちゃくちゃにしかけた。
    噂に加担したひとたちを許せる気持ちになったわけじゃない。だけどいつまでも憤ったり悲しんだりするには、わたしには時間が足りないんだ。拡張し続ける世界を追いかけたいから。誰かの視界とぶつかり合う痛みよりも、交差する楽しさやときめきをもっともっと体験したいから。
      文字通り天文学的な速度で膨張する宇宙で、元素の粒子が衝突や反応を繰り返すみたいに。



     季節は晩秋。 こちらの世界と「イーハトーブ」とを行き来できる「青色電燈」を持つ縹は、雪まつりの準備を手伝っているところです。人間の友達と、大きな猫や電信柱をはじめとする仲間たちに囲まれて楽しく過ごしている彼女には、気がかりなことがありました。それは、夏におきたとある事件で自分を助けてくれた小鷹が、最近元気がなさそうなこと。彼とはともにイーハトーブへ行くこともありましたが、どうやら小鷹は悩みごとがあるようす。さらに、自分の「青色電燈」を見失ってしまったようで…。
     リスペクトと独自解釈を加えた、イーハトーブ世界を舞台にしたファンタジーです。
     小鷹が語り手の掌編『はるか越しのあかいろを』の続編ですが、こちらだけでも読めます。

    【キーワード】
    現代ファンタジー/冒険/青春/銀河鉄道の夜/春と修羅

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