卒業式の雰囲気の140字小説集です。短歌も少し。
以下、試し読み。
・140字小説
晴れやかな表情と、どこか浮き足立った雰囲気。友達と肩を叩き合うあの人も、明るく笑っている。
この教室を出たら、きっと、もう会うことはない。そう思うと脚が動かなかった。
毎年待ちわびていたはずの春が、今はこんなにも憎い。桜の花びらみたいに舞った雪に、まだ消えないで、とこっそり祈った。
・短歌
「これかなぁ」慣れぬ様子で花選ぶ学生服の君に幸あれ
見慣れない色の洪水目が眩むおまけのリボンに貰った勇気
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