【委託作品】
【はじめに】
エンタメ文芸誌の提供を目標としてきたaBreが、活動をひとまずお休みすることにいたしました。
活動のスタートは2008年の秋。早いものでもう9年が経とうとしています。
新刊vol.14はこの「9年」をテーマとする創作短編に加え、原稿用紙を使用して書き上げた小説を原稿用紙のまま(!)掲載してしまおうというとんでも企画、さらに9年分のバックナンバーから選んだ掲載作品の総集編と解説を企画しました。*バックナンバーの総集編は完売しました。
【収録内容、掲載作品】
収録内容は特集「ナインイヤーズストーリーズ」と特集「てがきの原稿」です。
掲載作品は以下のとおりです。
第1特集 ナインイヤーズストーリーズ
第五の法則――図書館叛乱(穂坂一郎)/小鳥の歌(背川有人)/たかが九年(輪島融)/ロックバンド『雨天教室』のミニアルバム『ジャポネスク』によせる掌編四編(ゆるぎ俊哉&此礼木冨嘉)/NoBODY knows(秋梨)
第2特集 てがきの原稿
灰色の手紙(背川有人)/花のこぼれる(牛濱知昭)/Life is...(ゆるぎ俊哉)/大好きなあなたへ(穂坂一郎)/鉛筆よもやま話(垂崎依都)
【おすすめポイント】
第1特集は「9年」をいかに作品内に盛り込むか、執筆メンバーが四苦八苦しました。結果、図書館SFに始まり、ひそやかな思慕とピアノレッスンの情景、ぎくりとさせる掌編に、挑みかかってくるようなミニアルバム、そう遠くない未来の会話劇といったてんこ盛りの競演が完成しました。
第2特集の参加メンバーが何やらふだんと異なるプレッシャーを感じたのは、漢字が思い出せない、ということだけが理由ではないようです。てがきで綴る物語の生々しさをご一緒に体験してみてください。「てがき」という自由さを活かした作品に挑戦したメンバーもいます。