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『なかみ博士の気になる学術系ニュース』'26年2月 増刊号〜「近代中国文学の父・魯迅」特集号〜

  • え-23 (評論・研究|文芸批評)
  • なかみはかせのきになるがくじゅつけいにゅーす26ねん2がつ ぞうかんごう ちゅうごくきんだいぶんがくのちち ろじんにゅうもん
  • 仲見 満月
  • 書籍|B5
  • 26ページ
  • 600円
  • https://naka3-3dsuki.hatenabl…
  • 2026/2/8(日)発行
  • 【はじめに】

    ◆2000年代以降、私が中国近代以降の文学に目を向ける契機となったのが、魯迅の存在でした。中学生の時に国語で「故郷」を先生が授業で取り上げられ、色々と衝撃を受けたのを覚えております。最も大きな衝撃は、清王朝まで東アジアの大国だった中国がアヘン戦争以降、列強によって領域のあちこちに租界を作られてからの衰退。近代化では、日清戦争で負けてから、清国内で革新の動きが起こります。変法運動もそのひとつでしたが、それを押し進める康有為等の台頭をよしとしなかった西太后に、潰されることとなりました(戊戌の政変、1898年)。

    ◆近代化の波を受け、旧弊な家制度や思想が残り、そのギャップに苦しむ中国の人々の姿をこれでもか、と詳細に描き出したのが、魯迅でした。その代表作が「故郷」です。当時、前近代の中国の『三国志演義』や『水滸伝』といった、男たちの血湧き肉躍る、そして華やかさを持った作品しか知らなかった14歳の私は、「こんな近代化の中で書かれ、寂れたような文学作品も、中国にはあったんだ……」と大変なショックを覚えたのでした。

    ◆日本の中学生の国語科目で「故郷」に触れた方々にも、そうでなかった方々にも。いっそう、グローバル化が進み、今、外国人の人たち。特に、現代中国の方々の思考的な基盤を作った作家・魯迅を改めて、知ってもらいたい!そう考えて、今回の入門ブックレット的な特集号を作りました。

    【特集】近代中国文学の父・魯迅入門

    ◆【朗読 #ツイキャス 】魯迅『故郷/阿Q正伝』(光文社古典新訳文庫)とその他著作の紹介~まえがきに代えて~

    ◆【メモ】魯迅の短編「兎と猫」と日本語のこと~ある呟きからの考察、弟の周作人のこと~

    ◆魯迅/藤井省三訳『酒楼にて/非攻』(光文社古典新訳文庫)を読む

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