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文学フリマ広島8出店者
アメシスト(ブース: か-03)
結界術師と狼男3 -Missing Journey-
こちらのアイテムは2026/2/8(日)開催・
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くわしくは
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結界術師と狼男3 -Missing Journey-
か-03 (小説|エンタメ・大衆小説)
けっかいじゅつしとおおかみおとこすりー みっしんぐじゃーにー
天海六花
書籍|新書判
202ページ
900円
https://lyufayran.com
2023/5/5(金)発行
魔術師テテと狼男ラサの旅は続く――
今度の旅は、最初から困難続き!
霧に惑わされて道を見失い、地図にない不思議な村に閉じ込められちゃった!
どうにか村を脱出する方法を探さなくちゃいけないんだけど、村の人は親切だし、食べ物が美味しすぎて動きたくなーい!(笑)
本当にどうしよう!?
美味しい楽しいコミカルファンタジー、三度(みたび)登場。
「あなたと食べたいソーセージパイ」
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珍しい料理をたっぷり振る舞われ、テテははち切れそうな腹部を擦る。隣でラサはまだコトレータとピロシキを交互に食べていた。肉食を好む彼にとって、コトレータは特に気に入った料理らしい。だがまだおかわりして食べ続けているとは、彼の腹に底はないのだろうか。
そういえば彼が満腹だと言った姿を見たことがないなぁと、テテはぼんやり思う。
「お嬢ちゃん、もう腹いっぱいかの? このあとデザートもあるんじゃが、どうかの?」
「甘いものは別腹なのでいただきます!」
前のめりになって上半身を乗り出すテテ。即答だった。
しかし別腹と言ったものの、正直なところ、もうこれ以上腹に食べ物をおさめるのは難しい。
が、好意で差し出されたデザートを、自分で作ることが苦手なスイーツを、善意で提供されて、この場で食べない訳にはいかない。
満腹より食い意地が勝(まさ)った。
「オレは甘いモンより、もっと肉が食いたい」
ラサの前にある空いた皿を片付けようとしていた男性が、ハハハと笑ってラサの背を叩いた。
「兄さんの食いっぷりは傍で見てても見事で惚れ惚れするねぇ! よし、コトレータをもっと揚げてきてやるで、ちょっと待っとくれや」
「おう!」
ラサは気に入ったコトレータをまだ食べられると喜び、にんまりと口元を緩め、食べかけていたピロシキをはぐっと口に押し込んだ。
「ラサはコトレータが随分気に入ったのね」
「ああ。前にオマエが作ったはんばぐと、かつれっとと、どっちも一緒に食ってる気がするからな。あれ、うまかった」
ラサの言葉に、一瞬声を詰まらせるテテ。
ラサは、テテの作ったハンバーグとカツレットをいたく気に入ってくれているらしい。つまり、テテの料理が美味いと褒められたようなものだ。
料理を作る立場からすれば、美味い、美味しいという言葉は何にも勝る称賛である。
テテは頬を染めながら目を細めた。
「ラサ。ありがと」
「ん?」
「なんでもなーい」
テテとラサの美味しい楽しい旅は、まだ続く。
これはわたしとラサが旅の途中、
ちょっと不思議な村に迷い込んで、
ちょっと不思議な体験をした時のお話。
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