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文学フリマ広島8出店者
アメシスト(ブース: か-03)
砂の棺・フルセット
こちらのアイテムは2026/2/8(日)開催・
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にて入手できます。
くわしくは
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砂の棺・フルセット
か-03 (小説|エンタメ・大衆小説)
すなのひつぎふるせっと
天海六花
書籍|新書判
1,058ページ
4,000円
https://lyufayran.com
2021/2/21(日)発行
砂の棺・フルセットは本編&外伝(シリーズ①~⑤)の全冊セットです。
砂漠の国の過去と謎に翻弄され、運命に抗おうとする物語。(本編)
新しき地で過ごす穏やかな日常と些細な事件を巡る幸せな物語。(外伝)
バラ売りはありません(外伝のみ通販でバラ売りあります)
※「Before」の一部ページのノド部分の読みにくさに関しましては、こちらは乱丁ではなく、組版のミスですので、在庫全て同じ綴じのため、交換はできません。(交換しても全て同じです)あらかじめご了承ください。
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いつも通り、勢いよくぎゅうっとレニーにしがみつく。
「ねぇねぇ! ホントにおわり? あしたもオシゴト?」
「明日は休み。だから今からでも遊んでやるよ」
「やったー!」
心底嬉しそうにぴょんと跳び上がり、パルは歯を見せてにぃっと笑う。
相変わらず感情表現がストレートだな、と思いながら、レニーは彼の前にしゃがみ込み、問いかける。
「でもお前、今日の分の勉強は?」
「おわった! おれエラい?」
えへんと胸を張るパル。彼の仕草は相変わらず可愛らしく、微笑ましい。
愛情に溢れ、信頼しあっている疑似親子の会話とスキンシップを、待ちぼうけしつつぼんやり眺めながらカルザスは微笑んだ。
パルの宣言を聞き、満足げにこくりと頷いてから、レニーはパルの頭をくしゃりと撫でる。
「偉い偉い」
「だっておわってなかったら、レニーあそんでくんないじゃん?」
「当たり前だ。お前が今、一番やんなきゃなんないのは勉強だろ」
「ぶー。だからぁ、今日のはおわったのー!」
ぷうと頬を膨らませるパル。レニーは、ははと笑って再び彼の頭を撫でた。
「パルさんは随分言葉が上達しましたねぇ」
微笑ましい光景を見せつけられつつ、誰にともなくそう呟き、ふいに違和感を抱くカルザス。
おや、と首を傾げ、そのまま今までのレニーとパルのやり取りを思い出す。
「分かってるって。だから遊んでやるって言ってんじゃん。ほら、この荷物置いてきたらすぐ戻ってくるから、もうちょっとだけいい子で待ってな」
「うん! じゃあねー、おれねー、いつもの部屋でまってるー! レニーはやくしろー」
レニーを急かすように、パルは両手をぶんぶんと振り回す。相変わらず元気が有り余っているらしい。
ようやくカルザスは先程抱いた〝違和感〟の正体に気付いた。
「はいはい。分かったから暴れんな。そういうことでカルザスさん。おれ、用事できたから……って、なに青くなってんのさ?」
レニーが疑問符を顔に浮かべ、青褪めているカルザスを、小首を傾げつつ見つめる。紫玉の瞳に、狼狽しきった褐色の青年の姿が映っていた。
「いえ、あの……もしかしなくても、パルさんにレニーさんの口調というか語調がうつってませんか?」
「当たり前じゃん。おれ、こいつの親だし」
レニーがさも当然といった様子で、パルの頭に手を置く。パルはつぶらな瞳で、きょとんとカルザスを見上げていた。
「た、大変です……! パルさんの言葉遣いを早急に修正しなければ……」
【試読=OverAgeより】
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