【もう少しだけ軽やかに、もう少しだけ緩やかに。】
【個人連載雑誌 / 第6号 / A5 / オンデマンドフルカラー表紙 / 62P / 小部数・再版予定なし】
『walking postcard』は、呼吸書房が2018年11月から発行している小さな雑誌です。
書き手はひとまず私ひとり。一冊の本にまとまる前の、小説や旅行記、短編や掌編、散文、詩、独り言などなどを、旅先から送る便りのように、気の向くままに、自由に、お届けできたらと思っています。
vol.1(完売)
https://c.bunfree.net/p/tokyo29/12011vol.2(完売)
https://c.bunfree.net/p/tokyo28/13987vol.3(完売)
https://c.bunfree.net/p/tokyo31/17084vol.4(PDF無料配布)
https://kokyushobo.booth.pm/items/2561686vol.5
https://c.bunfree.net/p/tokyo34/23833====================================
the letter from "rain forest" — 遠い国からの手紙 追伸 —
既刊『すべての樹木は光』の30年後、ある町角での後日談。大人になったチジュが、ニイジェと再会し、二人でひとときの旅行に出かけるお話です。本編の記憶が朧げにあれば読了に支障はない、はず。きっと。
ユハの主観で語られた本編とは異なり、こちらの後日談はチジュの視点によるものです。
物語は既に幕を下ろした後。登場人物はチジュ、ニイジェ、本編未登場の新キャラクターのみ。
本編を読んでくださったあなたへ、ささやかな再会のひとときを楽しんでいただけますように。
※文字数はおよそ30,000字ほどです。
チジュはようやく、この二人旅がもうすぐ終わることを自覚した。気づけば言葉がこぼれおちていた。
「ニイ」
「なんだい」
「どうしてあのとき、いなくなってしまったの」
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本誌に掲載する文章たちは、いずれも「途上」のものです。いつか単行本の中であなたに再会する日には、まったく違う形になっているかもしれませんし、まったく同じかもしれません。
そんな変化も含めて、この新しい便りが、楽しんでいただけることを願っています。