第八号合同誌。『もふもふ』をテーマにエッセイ・小説・まんがを掲載した文芸誌です。最近流行りのカワイイ系と思いきや、一筋縄では癒しません! しっとり切ない、うっかり怖い。怖さ妖しさ不思議さも、もちろんかわいいもふもふも、全部のせでお送りします。気づけば隣まで近づいている、魅惑のもふもふです。
【収録作品】
(★は漫画作品です)
『寝覚めのあとに』(日向まみお800文字)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10408077 手触りの、香りのある文章ってこういうこと!表現力で殴ってくるタイプの新規加入者、日向まみおさんのエッセイ。
(冒頭試し読み)前の職場に、いつもハンドタオルをバッグに入れて持ち歩いている子がいた。落ち着くんですよね、と彼女はよく口にしていた。『熊的生活』(羆たけし4600文字)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10408067 動物園に勤めるもふもふ彼氏と、まりなとの甘い生活。でも冬がやってきて……切ない気持ちになること必至、羆さんがまた新しい引き出しを開けてきた!
(冒頭試し読み)彼との出会いは春のことだった。五月、ゴールデンウィーク明けの札幌。桜の季節も終わり、いよいよ本格的な暖かさがやってくる希望に満ちた時期である。『むうびい』(北中ねむ3700文字)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10408085 淡々と進む幼稚園の卒園ムービーの収録、でもやがて不穏な空気が漂って……無邪気な子供と先生の会話の落差に覗く闇を察して、ざわっと心が騒ぐ短編。
(冒頭試し読み)せんせ、せんせ。カメラってこれ? これに向かってしゃべったらいいの? ……うん、わかった。わあ、地面、冷たあい。この間のお芋掘りの時みたいだね。『すねこすり』(大山真貴1800文字) 貧乏暮らし、さすらいの派遣社員の唯一の癒しは、アパートの廊下で足の間をすり抜ける謎の毛玉。昔の愛猫を思い出し、ほっこりすらしていたのに、その正体は……?
(冒頭試し読み)駅から徒歩二十分、険しい坂のてっぺんに、雑木林に抱かれるように建つ築四十年のアパートは、その日も雨に濡れていた。★『碁盤のスキマから~四杯目~』(サカトゲヨリオ) 昔ミヤコと呼ばれた地にある喫茶店、しっぽ。今日のお客は毛皮の
お人(?)……今回もバイトさんが翻弄されてるモフ!
『罪作りなモフモフ』(岸本める4200文字)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10408101 これまた不思議な小説登場! モフモフがあふれるのはディストピアみあふれる世界、しかし職の苦労は妙にリアル! 加速して行く先はいったいどこだ!
(冒頭試し読み)私は、もふもふ山モフ子。もふもふ山はペンネームで、
本名は桃風子と書く。履歴書を見せた時に(え? 本名な
の?)の顔の後に、(これは使えそうだ)と思って貰える
事も少なくなかったと思う。桃風子がモフモフについて書く、そんなベタな記事である。★『ねこねこ通信』(大庭あやこ)https://gramho.com/media/2062960679616726256 おかしいなあ、もふもふなんてファンシーな題材の本なのに、まさかの一服の清涼剤!シュリとアナキンと飼い主さんの、愛情あふれるモフモフ生活♡お楽しみください。
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