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小夏を探す旅

  • M-08 (評論・研究|その他)
  • こなつをさがすたび
  • 川上夏子
  • 書籍|四六判
  • 192ページ
  • 1,650円
  • http://www.kankanbou.com/book…
  • 2020/2/16(日)発行
  • 妊娠34週、子宮内胎児死亡。
    もう少しで産まれるはずだった娘「小夏」を死産した。

     死産前夜から宣告の瞬間、心臓を止めた赤ん坊の出産。赤ん坊がこの手にいない産褥期、夫婦で耐える日々。新生活の準備が整っていた部屋で否応無く始まる日常、そして夫と二人で抱える孤独。
     「私」の手元にそのとき有効なお手本はなかった。どうすればこの難局を切り抜けられるのか。朝起きるのでさえ苦痛を伴うこの毎日を。それでも、赤ん坊の記憶を抱いて生きていくしかない。
     そのときの「私」の希望はただ一つ、「私」のような体験をした人がその後どのように日々を歩んでいったのか。それを知りたかった。それだけだった。

    日々克明な日記をつけていた筆者が、そのときのことばを再編集。情けない弱音も、失意の中の小さな笑いも、黒い気持ちもそのままに。そしてリアルで切なる手記ができました。妊娠経験のある女性の、実に41%(※)が流産や死産を体験しているという現代において、かならず誰かの心の拠り所になる、これはそんな本です。

    ※NHK福岡「九州沖縄インサイド」(2010年9月24日放送)より


    【目次】
    はじめに
    1章 その瞬間のこと。
    2章 転院。
    3章 産まれる。
    4章 誕生と葬式。
    5章 ここは棺桶ではなかった。
    6章 私の中を確かに通り過ぎたもの。
    7章 子どものいない産褥期。
    8章 月命日を数える。
    9章 あの暗い闇の一番奥へ、もう一度。
    最終章 生きている。

    おわりに

    コラム 墓。〜30代で考えた、いつかぼくらの眠る場所
     

    【著者プロフィール】
    川上夏子(かわかみ・なつこ)
    グラフィックデザイナー。1974年生まれ。福岡県出身。著書に『ぼくらのいえができるまで できてから』『福岡のまいにちごはん』『福岡のパンとお菓子の小さなお店』(全て書肆侃侃房)などがある。現在、グラフィックデザインの傍、薬院大通駅前のシェアオフィスでごはんとおやつの店「いいにおいのする台所研究所」を月二回営業中。

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