ダービーは好きじゃないけれど
- 南3-4ホール | ち-66 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
- だーびーはすきじゃないけれど
- 和良拓馬
- 書籍|文庫判(A6)
- 64ページ
- 700円
- https://bccks.jp/bcck/183268/…
- 2026/11/1(日)発行
一度きりのレースと、それでも続く人生と
病に倒れ留年した苦学生、同期の不倫に気が付いた友人、娘の受験勉強が不安な母親、そして、寂れた倉庫で働く上司と部下。そんな人たちが、競馬の祭典に出会ったら――一度きりしかない「日本ダービー」というレースと、それでも続いていく愛おしき人生を描く。著者初の本格競馬小説集!
【収録作品】
――全てに意味がある。自分の頭の中に、一本の針が刺さったかのような感覚が芽生えた。あの騎手が放った言葉は、軽いものでも、単純なものでもない。でも、その真意が分からない。
『六月二日、辞書開く朝』(2025年・クロワデュノール)
――「何より、今回は鞍上を変えるけど、それは陣営が勝ち切るために本気だと言うことだよ。この本気度合いこそ、この馬から買う一番の理由だね」 ……血の気が引くとは、こういうことなのだろうか。
『乗り替わり』(2013年・コディーノ)
――「中間テスト、少し順位が上がったけど、それで満足しているの? そこで満足しないで。お母さん困るわ」。陽菜は無視することを止めて、振り向いてくれた。ようやく話ができると思った。
『一番が映らない鏡』(2021年・サトノレイナス)
――どんなに人柄が良く、多くの人に慕われても、樫村さんは仕事があまりできない人なのだ。「課長代理」という中途半端な肩書は、管理職にはできないが、役割が無いのは忍びないという、会社側からの温情なのだ。数字と勝負と酒に弱い。そういう人なのだ。
『鍵を開ける人』(2017年・カデナ)
