創作で大切にしていることは、昔と今で同じなのか。
音楽活動20周年記念ライブ『Special Live from「EN」to「ENcore」』をきっかけに、やなぎなぎが何を描き、どのように音楽を作り続けてきたのかを考えた評論集です。
楽曲や歌詞、アルバム構成、ライブ演出、インタビューなどを参照しています。
収録するのは二篇の論考。
一篇は、創作の原動力や、作品を見せること・聴き手との関係の変化を追いかけるもの。
もう一篇は、作品に繰り返し現れる「色」や「月」などのモチーフに注目し、長年の創作を通じた考え方を読み解くものです。
20年間創作し続けてきた一人のクリエイターの歩みが、自分の創作についても考えるきっかけになれば嬉しいです。
本書を読み進める前に …… 6
(著:桜妃奈)
はじめに:20周年ライブから立ち上がった問い …… 8
ライブ体験
本稿の目的
第1章:問いの原型と空白の進化 …… 9
1.1 この章の役割
1.2 私は私でいられるのか:『replica』
1.3 空白の扱い方の変化:『polyomino -intro-』と『polyomino -outro-』
1.4 空白と共に作り続ける:『Blank』
1.5 第1章の結論
第2章:見ること・見られることの距離感 …… 11
2.1 この章の役割
2.2 比較される自己の自覚:『replica』
2.3 期待と想像が作る人物像への警戒:『halo effect』と『想像の君』
2.4 見せるが触れさせない空間:『ナッテ』と『snowglobe』
2.5 閉じきらない空間:『金魚鉢のセイレーン』
2.6 第2章の結論
第3章:観客像の変遷――他者からコミュニティへ …… 13
3.1 この章の役割と観客の定義
3.2 人物像を向けてくる他者から、繋がる相手へ:『link』
3.3 繋がる相手から、場に関わる相手へ
3.4 過去・現在・未来に開かれたコミュニティ:『Roundabout』
3.5 帰ってこられる場所としてのコミュニティ:『homeward journey』
3.6 名前を呼べない相手まで含むコミュニティ:『tulpa』
3.7 第3章の結論
第4章:from EN to ENcoreまでの第2期の手つき――原点の再配置と更新 …… 17
4.1 この章の役割
4.2 原点や過去を現在の感覚で更新していく第2期
4.3 再構成された原点:『ENcore』
4.4 『from EN to ENcore』の切り替え点:『環』
4.5 反復への違和感:『金魚鉢のセイレーン』と『玻璃鏡の双子』
4.6 観客像の現在:『tulpa』
4.7 創作姿勢の現在:『CorLeonis』
4.8 第4章の結論
結論:やなぎなぎの創作核と私の現在地 …… 20
問いに立ち返る
作品を守り、受け取れる状態にする距離
『from EN to ENcore』を見直す
創作核の全体像
あとがき:一人のファンとしての私の現在地
注 …… 22
取り上げた主な楽曲一覧 …… 23
(著:soitan)
1. はじめに …… 26
2. 自分の色を取り戻すまでの物語 …… 26
2.1 月から読み解く「ぼくのともだち」と「片割れ月」
2.2 相反する感情
2.3 色とは何か?
2.4 外へ開いていくなぎさんの音楽
2.5 ファンに共有される宝物
2.6 花開く直前に描かれた未来の設計図
3. 創作を作り続ける物語 …… 29
3.1 やなぎなぎ第一期の整理
3.2 やなぎなぎ第二期とは?
3.3 color paletteの再解釈
3.4 『EN』の再解釈
4. おわりに …… 31
注 …… 32
取り上げた主な楽曲一覧 …… 32
本書を閉じる前に …… 34
問いかけへの応答として
二篇が並ぶこと
音楽を読む楽しさ
この時点での記録として
謝辞
奥付 …… 36
発行履歴 …… 36