アニメ映画『パリに咲くエトワール』で、バレエの才能を伸ばしていく千鶴に対し、なぜ自分の絵に迷うフジコも主人公として描かれるのか。
この疑問を出発点にして、ふたりの課題の違い、夢への向き合い方、人と人が繋がることで起こる変化、そしてこの映画における「エトワール」とは何を指すのかを、映画内の描写から考えた感想・評論本です。
・『パリエト』をもう一度じっくり見直したい方
・自分の好きなことや、やりたいことはあるのに、その進み方に迷ったことがある方
・登場人物同士の関係や、物語の組み立てを考えることが好きな方
表紙イラスト担当・うすしお味による『パリエト』感想も収録。
寄稿では、フジコを身近な存在として捉え、その迷いや気持ちを自分自身に重ねるなど、体験的な見方で映画を受け取っています。
同じ映画の違うところに着目した二人の文章を読み比べることで、フジコという主人公を別の角度から見る楽しみも加わります。
※映画本編の展開や結末に触れます。
※タイトル・内容は制作中につき変更する場合があります。
まえがき …… 3
(著:桜妃奈)
はじめに:誰が主役なのだろう …… 6
鑑賞後初感
なぜフジコを主人公にしているのだろうか
第1章 人と世界を繋ぐ主人公 …… 7
1.1 フジコは「千鶴を助けるための人」だけではない
1.2 千鶴の「踊りたい」を見つけるフジコ
1.3 物語を生きる主人公と、物語を動かす主人公
第2章 世界へ繋ぐ本人が繋がれない …… 8
2.1 芸術の本場で、かえって描けなくなるフジコ
2.2 「何を学ぶか」が見えている千鶴と見えないフジコ
2.3 フジコの課題:他人の「次」は見えて、自分の「次」が見えない
第3章 「周りを見る」千鶴、「自分を見る」フジコ …… 9
3.1 突出する個である千鶴の課題と到達
3.2 二人の成長の対比
第4章 千鶴からフジコへ――世界へ連れ出す側の反転 …… 10
4.1 フジコの手を離れていく千鶴
4.2 千鶴を「描きたい」フジコ
4.3 自分の方法で「描きたい」フジコ
4.4 フジコ自身も世界へ繋がる
第5章 フジコを見ていたルスラン …… 12
5.1 「絵描きのフジコ」と「フジコ自身」
5.2 「見られる人」でもあったフジコ
5.3 フジコの生き方
第6章 誰が誰の「星」なのか …… 14
6.1 ところで「エトワール」ってなんだろう
6.2 「星」を見る人たち
おわりに …… 15
問いに立ち返る:なぜフジコが主人公なのか
初見感想を深掘りする
(著:うすしお味)
1.はじめに …… 16
2.フジコの妖精と私 …… 16
3.フジコは「特別」な主人公か …… 17
4.フジコのおじさんは「デウス・エクス・マキナ」かもしれない …… 18
5.おわりに …… 19
奥付 …… 20
発行履歴 …… 20