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バーナムの悪だくみ 二話ジョイスヘス161歳

  • 南1-2ホール | I-59 (小説|海外文学・翻訳)
  • ばーなむのわるだくみ にわじょいすへすひゃくろくじゅういちさい
  • カズト・コバヤシ
  • 書籍|A5
  • 48ページ
  • 900円
  • 2026/3/22(日)発行

  • 【概要】
    「百六十一歳のワシントンの乳母」は、本物だったのか。
    『バーナムのショービジネス 上巻』から、一話読み切りをご提供。第二話は、バーナムが興行師として最初に手がけたジョイス・ヘスについて、当時の新聞記事、バーナム自伝での語りに加えて、バーナムが語らなかった真実を探る。

    【あらすじ】
    一八三五年八月、ニューヨークの新聞に、ワシントン大統領の元乳母という老女の見世物の広告が載る。名はジョイス・ヘス、年齢は百六十一歳。市民の関心は高まったが、新聞には見世物を批判する投書も載り、世間の評価は二分された。
    翌年二月、老女の死が報じられる。興行者たちは、年齢を確かめるためとして公開解剖を行うという。解剖した医師の見解は「七十五歳以上ではなく、高齢でも八十歳」だった。ところが、各紙の報道は少しずつ食い違い、解剖されたのは別人だとする記事まで現れる。
    何が本当で、誰が嘘をついていたのか。バーナム自身の語りによれば、この見世物の権利を買い取ったのは、若き日の彼自身だった。バーナムの自伝、新聞記事、研究者の報告を突き合わせても、すべては解けない。

    【構成】
    ●市民が見聞きしたジョイス・ヘス
    ●バーナムが語ったジョイス・ヘス
    ●(解説)ジョイス・ヘスの真実

    【こんな方に】
    P・T・バーナムの興行に関心がある方、十九世紀の新聞が伝えた「見世物」と「ほら話」の応酬を読んでみたい方、ジョイス・ヘスの真相に関心がある方に。

    【仕様】
    A5判・縦組み・48ページ/会場特別価格900円

    【試し読み】
    『バーナムのショービジネス 上巻』はnoteで試し読みできます。

    http://note.com/jolly_jacana651/n/n43eb2868f650?magazine_key=m87d2097e4f9b

    (ミニコラム)バーナムって誰?

    アメリカにP.T.バーナムという男がいた。今日では〈ザ・グレイテスト・ショーマン(世界最大の興行師)』の異名で知られている。コネチカット州の田舎に生まれ、小売店を手伝う中で大人たちのほら話に鍛えられた。ニューヨークに出てペテンビジネスに騙されながら、興行の世界に入っていった。まだ現在のような娯楽産業が成立していなかったこの時期、バーナムはフェイクニュースに近いネタを元にして巧妙な宣伝を仕掛け娯楽イベントを演出して評判を得ていった。

    バーナムの興行に共通する手口は、最初に新聞の記事や権威のコメントによって見世物(公演)の対象が大変価値があって必見だとの情報をばらまく。ネタがばれてしまいそうになると、それを擁護する噂を流す一方で、インチキだとの情報を自ら流布して、市民にことの真偽を見届けたいと思わせるような操作を繰り返す。最後にはバーナム本人も騙されたのだと言い訳する始末だった。南北戦争の時期、不幸なことに博物館は何度かの火事にみまわれて終焉を余儀なくされる。興行師として成功したバーナムはさまざまなビジネスに手を出した結果、自らは自己破産するような失敗にもあっている。再起後のバーナムはパートナーを組んで、サーカス巡業に動物や芸人などのサイドショーを加えた新しい興行形態とそのスケールでサーカスの再編を繰り返し、全米ののナンバーワンのサーカス団バーナム&ベイリーを設立するに至った。


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