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激音夜話ZINE

  • 南1-2ホール | S-60 (評論・研究|音楽)
  • げきおんやわじん
  • 3LA
  • 書籍|A4
  • 16ページ
  • 1,000円
  • “skramz”の発祥、インターネットミーム
    「どうやらかつてScreamoと呼ばれていた音楽が、今ではskramz(スクラムズ)と呼ばれているらしい」
    ——そう噂を聞いたのは、2015年頃だったかもしれない。当時、Endzweckの上杉さんとKowloon Ghost Syndicateの安藤さんが運営されていた今は亡きネットラジオ番組「Tokyo Unlearned FM」に呼ばれてトークした際、そんな話題に触れた気がする。当時は気にも留めなかったが、時は巡り2025年現在、skramzはアメリカ西海岸の若者たち、特にオタク寄りのエモキッズの間で密かなムーブメントとして盛り上がりを見せている。DIYで開催されるライブショウには100〜200人を超える若者たちが集まり、その熱狂に後押しされる形で2000年代に活躍したバンドが次々と復活しているのだ。
    2010年代の終わり頃にはCity Of Caterpillarをはじめとするいくつかのバンドが復活していたが、コロナ禍を経て、OrchidやPortraits Of Past、ヨーロッパではLa Quieteなど、伝説的なバンドが続々とリユニオンを果たしている。以下はRadditの証言である。
    「Seeing Means More/Fight Fair/Ghost Spirit(※2) の Alex Bigman が CMHWAK (昔のスクリーモフォーラム) でこの言葉を作ったらしい。フォーラムでは軽いノリで使われてたけど、いつの間にか真面目に使われるようになったんだよね。」 引用: https://www.reddit.com/r/Emo/comments/dnewjp/skramz_etymology/?tl=ja
    「skramz」という言葉自体がインターネット・ミームに過ぎないという見方は、ある意味で真実だろう。ただし、その言葉が「パンク」や「ハードコア」や「エモ」とは異なるものとして登場したことは重要だ。音楽ジャンルとしての定義が確立すればするほど、その言葉の「門番」たちが警察のように動き出し、保守的になっていく。若者たちは、口うるさい「老人」を嫌うため、自分たちの言葉を必要とするのだ。現Ghost SpiritのAlexがジョークとして発した言葉が独り歩きし、それを「真に受けた」フォロワーたちによってskramzは広く浸透していった、という構造が一般的な理解として正しいだろう。

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